Facebook・Twitter・Google+・ブログなど、ソーシャルメディア活用法です。

ChatGPTにInstagramに添付するハッシュタグを考えてもらう

Instagramのハッシュタグ、ツールを使ったりInstagramの検索機能をつかったりフィードに流れてくるものを自分も採用してみたり、収集から活用までの方法はいろいろありますね。

 

んー、でもこれ、AIに聞いたらいいんじゃないのか?ということでやってみました。

まあまあですね。使えるものもあったりちょっと違うなというものもあったり。

 

さらに、海外のユーザーにも伝わるように追加でオーダーを出してみました。

こっちのほうが見栄えがいい。

 

では、私のクライアント様にはこれがどう役立つか。旅行業界向けのハッシュタグを出してもらいましょう。

今回からは新たに言わなくてもアルファベット版も出してくれます。

 

もうちょっと絞り込んでみます。先日お伺いした「網走」に関連するハッシュタグを考えてもらいます。

はい、それなりに使えそうです。ただ「網走」をピンポイントで探している人にはいいかもですが、もうちょっと広域に行き先を探しているユーザーにも見てもらえるよう、範囲を広めてみました。

 

ChatGPTによって抽出されたハッシュタグを、それぞれInstagramの検索機能で既に発信されている投稿数を見てみると、100件未満のものがほとんどです。

しかし #hokkaido #網走 などのビッグワードを組み合わせながら、新たにChatGPTで抽出したハッシュタグを使って広めていくなど、活用法は考えればいくらでもありそうです。

 

Instagramのハッシュタグを考えるのにウンウンとひとり悩んでいないで、ChatGPTに聞いてみると良さそうですよ。

 

田村でした。

 

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ChatGPTなどAIツールは中小・極小規模の組織のITオンチこそ使うべきだと考える理由

こんにちは。生身の田村です。基本新しいものがでてきても、自分では使ってみるけどクライアント様にお勧めするのは普及してからで全然だいじょうぶ派です。

マス◯ドンとかクラブ◯ウスとか、つかってみたけど全然人にはすすめてません。そのほかにも騒がれてるけどおすすめしていないものがいろいろありますが、怒られそうなので書きません。

 

ただ、最近話題のChatGPTをはじめとしたAIツールは、そろそろ使っておいた方がいいです。ChatGPTに関する情報を発信しているのはまだまだアーリーアダプターな方が多いようですが、超文系ITオンチでかついつも「人手がたりなーい」という方こそ使うべきです。

 

使い方、いろいろあるんですけど例えば不動産屋さんになった気分で使ってみます。

※画像はタップで拡大できます

うん、ちょっと気に入らないので注文をつけてみます。

 

それでもちょっと事実と違うのでさらに注文します。

 

もう一声。

うん、まあまあでしょうか。気に入らなかったらさらに追加で注文すれば修正してくれます。

これ、なんでもいけます。あなたも自社の商品やサービスで何ができるか考えてみて、GPTさんにアウトプットしてもらってください。で、気に入らなかったら「違う!◯◯をもっとちゃんとして」と、部下に言うように伝えてみてください。修正してくれます。

 

あとAIといえば画像もそうですね。この記事の画像はAIでつくりました。


http://www.onikohshi.com/social-media/chatgptsnscontents/

 

画像を生成できるツールはいろいろあるんですけど、私はMicosoftのImageCreatorというのを使ってみています。
https://www.bing.com/create

 

このツールの検索窓に「こんな画像をつくって」と書込みます。まずこう入力してみました。
businesswomens hand with PC keyboard
※英語しか使えないので翻訳ツールなど使って自分のイメージを英文にしてください。

でてきなのがこれ。。。

くらっ!こわっ!闇のハッカーぽい! なので説明を追加
businesswomens hand with PC keyboard on bright tone

だいぶ印象が変わりました。

 

これもなんでも作れます。こんなんも作ってみました。

Hanshin Tigers Victory

うん、まあ間違ってはいない。。か?

 

今はまだ人間側の質問力が必要ですが、それもだんだん良くなってくるのでしょう。とにかく文句も言わずこちらの要望に答えて作業をしてくれるアシスタントがいるイメージですよ。

ちょっとしたチラシの文面を考える。ブログのヘッダー画像をつくる。商品のアイデアを相談する。とりあえず何でも答えてくれます。自分の発想にないものを提供してくれるのは大きいと感じます。ああ、そういう方向性もありねぇ、的な。

私のおしごととしては、AIをSNSの分析や投稿プランの捻出などに使いながら、クライアント様のサポートをしていこうと思っております。というか、サポートする人間などもはや不要なのでは!?!?

 

田村でした。

 

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ChatGPTにTwitterアナリティクスのデータを読み込ませて分析する

Twitterの運用レポートを作成する時間がだいぶ短縮できそうです。

 

まずTwitterアナリティクスを開きデータをCSV形式でエクスポートします。

By Tweet でも By day でもいいですが、一つ一つのツイートの内容を分析するにはBy Tweetの方がいいです。

 

保存したCSVデータをメモ帳などで開き全文をコピーしておきます。

 

ChatGPTで以下のように入力します。入力する内容はあなたが確認したいものにカスタマイズしてください。

・あなたはソーシャルメディアコンサルタントです。
・添付するTwitterアナリティクスのデータ(CSV)を分析してください。
・各ツイートの寸評を記載してください。
・各ツイートのインプレッション数をより多く獲得するためのアドバイスを記載してください。
・各ツイートの内容を併記してください。
・各ツイートのインプレッション数・エンゲージメント数など重要な指標を併記してください。
・アドバイスや総評は一般論ではなくこのアカウントに特化したものにしてください。

この質問の下にさきほどコピーしたCSVデータを貼り付けます。

送信すると入力した内容のとおり寸評やアドバイスが表示されます。

途中で回答が止まった場合は「つづけて」と入力すると残りの部分についても表示されます。

さらに詳細な情報がほしい時には
・エンゲージメント数について詳しく分析する
・フォロワーを獲得するための施策について提案してください

などと書き込むとそれに応じて改めてアウトプットされます。

※アウトプットされた文章はよく確認し、微調整が必要なら手作業で修正のうえ報告できる文体にしてください。

※CSVデータが大きく文字数のリミットを超える場合は、対象期間を絞るなどして対応してください。

 

所属している企業での報告会のまとめ、クライアント様へ提出するレポートに記載する、SNS運用者自身の改善ポイントの抽出をしたい場合など、いろんな場面で使えます。

 

 

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ChatGPTを使ってSNSの投稿ネタを抽出する

SNSを活用する上で、コンテンツの投稿は非常に重要です。しかし、毎日継続的に投稿することは容易ではありません。そのため、日々新鮮なアイデアが必要になります。

そこで、ChatGPTを活用することで、投稿ネタのヒントを得ることができます。ChatGPTは、大規模な自然言語処理モデルであり、様々な分野の情報を学習しています。そのため、ChatGPTに質問やキーワードを与えることで、新しいアイデアを得ることができます。

 

以下では、ChatGPTを活用した投稿ネタのヒントを得る方法について、具体的な例を交えながら説明します。

1.フォロワーの問題や悩みについて聞いてみる
自分のフォロワーが抱える問題や悩みについて投稿すると、共感を得ることができます。しかし、どのような問題があるのか分からない場合は、ChatGPTに質問してみると良いでしょう。

例えば、「◯◯についてのフォロワーの問題」や「◯◯についてのよくある悩み」などのキーワードを与えてChatGPTに質問することで、フォロワーが抱える問題や悩みについてのアイデアを得ることができます。

2.自分の専門分野に関する情報を探す
自分の専門分野に関する情報を投稿すると、自分のアカウントが専門家として認知されることができます。しかし、毎日専門分野に関する情報を得ることは簡単ではありません。

そこで、ChatGPTに自分の専門分野に関するキーワードを与えて、情報を得ることができます。例えば、「自分の専門分野に関するニュース」や「自分の専門分野に関するトピック」などのキーワードを与えることで、新しい情報を得ることができます。

3.記念日や季節のイベントに関する情報を探す
記念日や季節のイベントに関する投稿は、人々の心をつかむことができます。ChatGPTにイベントや季節に関するキーワードを与えて、アイデアを得ることができます。

例えば、「春のおすすめイベント」や「夏のお祭り」などのキーワードを与えることで、季節やイベントに関する投稿のアイデアを得ることができます。

4.自分の興味や趣味に関する情報を探す
自分が興味や趣味を持っていることについて投稿することは、自分自身が楽しめるだけでなく、同じ趣味を持つ人たちとの交流のきっかけにもなります。

そこで、ChatGPTに自分の興味や趣味に関するキーワードを与えて、情報を得ることができます。例えば、「自分の趣味に関するニュース」や「自分の興味に関するトピック」などのキーワードを与えることで、新しい情報を得ることができます。

5.クイズやトリビアに関する情報を探す
クイズやトリビアに関する投稿は、人々の興味を引くことができます。そこで、ChatGPTにクイズやトリビアに関するキーワードを与えて、アイデアを得ることができます。例えば、「◯◯についての面白いクイズ」や「◯◯についてのトリビア情報」などのキーワードを与えることで、新しい情報を得ることができます。

 

以上、SNSの投稿ネタに困ったときにChatGPTを活用して、アイデアを得る方法について説明しました。毎日新しいアイデアを絞り出すことは大変ですが、ChatGPTを活用することで、より良い投稿ができるようになるでしょう。是非、試してみてください。

 

 

Twitter blueの設定をしてみたので今わかっていることを書いておく

2023年1月11日、日本時間のお昼すぎ頃から徐々にTwitterblueを利用できるアカウントが見られるようになりました。私も早速運用している3つのアカウントでTwitterblueの利用設定をしてみました。

今から使いこなさないといけないのですが、やってみてわかったことを列挙しておきます。

 

・採用できるアカウントとできないアカウントがある
Twitterで新しい機能が搭載される際、いつものことではあるのですが一斉に全アカウントで新機能が使えるようになるわけではありません。私が運用しているアカウントの中でも、まだTwitterblueのメニューが表示されないものもあります。

※過去3日以内にプロフィール名などを変更した場合も使えないようですね。

 

・価格
スマートフォン(Twitterアプリ)からだと1,380円。Web版からだと980円です。私は1つだけスマホから加入してしまいました。

 

・ツイートの編集
ツイートしてから30分以内に最大5回ツイートを編集できます。編集履歴は他のユーザーにも公開されます。

 

・長い動画をアップロード
フルHD(1080p)の動画を、最大60分のものまでアップできます。60分の動画をアップするにはPCから操作することが必要です。スマートフォンからアップできる動画の最大値は10分です。

 

・ツイートの取り消し
投稿後に誤字脱字などがあることに気づいた場合などにツイートを取り消すことができます。取り消すことができる時間も好みに設定できます。「いや、やり直したいときはツイートしたあとに削除したらいいんじゃないのか?」とも思いましたが、この機能を使うと最初に入力した文面をそのまま修正できるので、ちょっとだけ便利かもしれません。

 

ほか、上記のメニューも含めてこんな感じでできることが並んでいます。

 

※1月11日15:00現在、Twitter blueの代金決済が完了したアカウントにはこのような通知が届いています。設定した3アカウントすべてにおいて、まだ青のチェックマークは表示されていません。

 

 

世界へボカンのYouTubeチャンネルで「自身のビジネスに合ったSNSの運用法」についてお話しました

世界へボカン株式会社 徳田裕希さんとYouTubeで対談しました。

https://www.youtube.com/watch?v=kso1rTxx1Uo
 
 
Instagramが流行ってる。最近はTikTokが良さそう。Facebookはもう効果がない。

などなど感覚的にSNSを選ぶのではなく、それぞれのメディアの規模感や特徴と自社のビジネスの性質や状態に合わせて「どのメディアで」「何をやるのか」を正しく定めましょう。

 

SNSマネージャー養成講座のダイジェスト版のような内容になっていますので、ご受講をご検討されている方もぜひご覧ください。
 
 
 

手前みそではありますがSNSマネージャー養成講座を半年やってきて気付いた予想外のメリットを書きます

今年の半ばから、SNS運用についての基礎知識を身に付けていただく「SNSマネージャー養成講座」を始めました。

SNSの基本知識をインプットしていただく初級講座は月に5回前後。インプットした知識をアウトプットし、普段の業務に役立てていただく上級講座は月1回。講座の運営に携わっていただきながら、自らも講師として伝える側になる資格を得られるチーフ講座も月に1回。

私の課した無茶な量の課題をクリアしていただき、見事チーフSNSマネージャーの資格を取得していただいたみなさまのご協力をいただきながら、コンスタントに開催できています。

 

当初この講座は、従来私が直接クライアントさまにしか伝えられなかった基本的なSNSについての知識と運用するうえでの考え方をより多くの方に伝えたいと考えたところから始まりました。

2015年頃から毎月開催していたウェブ解析士協会での「ソーシャルメディアマネジメント研究会」にて、ポロっとこの講座の構想を漏らしたところ、周りの皆様のご協力を以ってあれよあれよとカタチにしてくれたというのが実状です。

最初は「なんかおもろそう」から始まり、その後講座開設に向けてガッツリ取り組んでくれた井水さんとか、もうほんとに感謝です。

 

で、この講座。最初は「SNSのことをたーくさんの方に伝えたい」と思って始めたのですが、半年ほど運営していて少し当初とは方向性が違うメリットを感じています。

※ちなみに最初はこういう暑苦しいことを思ってました(今も思ってますが)
2020年6月27日 ウェブ解析士協会コラム:SNSの基本的な知識を学べて、適切なSNS運用ができる「SNSマネージャー養成講座」
 

加えて新たに気付いたメリット、2つあります。

1.コミュニティでの情報共有がそれはもう活発で

初級SNSマネージャーに合格したみなさんにはFacebookのSNSマネージャー合格者グループに招待しています。

このグループ、当初は伝達事項などを確実に伝えるための手段として作ったのですが、私が目を離しているスキにいろいろおもしろいことが起こっています。

・SNSマネージャーに合格した方が業務の中で感じた疑問や問題点を質問し、それに対してチーフSNSマネージャーのみならず、他のSNSマネージャーも積極的に必要な情報を提供してくれる。

中には私も知らないツールや最新情報が紹介されていたりして、私自身も勉強になったりしています。

初級SNSマネージャー

担当者が少ない企業さんや個人で事業をされている方など、こういう質問が気軽にできる環境はすごくいいんじゃないでしょうか。

・SNSマネージャー合格者限定のショートセミナーが展開されている

これは私からお願いしたことなのですが、チーフSNSマネージャーによる「30minセミナー」を、SNSマネジャーFacebookグループで不定期に開催しています。

LIVE配信なのですがあとでも視聴していただくことが可能です。講座参加時に配布するテキストには掲載されていないツールの紹介やSNSの活用法などが展開されています。

これまでも稲葉チーフの「SNS✕採用」、里村チーフの「リード獲得できるSNS広告事例」、積チーフの「TikTok for ビジネス」などを実施していただいています。

SNSマネージャー 30minセミナー

・勝手にアンケートを作って集計したりしてくれる

ある上級SNSマネージャーの方から「SNSマネージャーに合格したみなさんがおすすめするTwitterアカウントを聞いてみたいです!FacebookのSNSマネージャーグループでアンケートとってみてもいいですか!?」とご連絡いただきました。

コミュニティが活性する、かつ収集したデータはSNSマネージャーみんなの役に立つ!ということで、どうぞどうぞと答えました。こういう前のめりな感じ、すごくうれしいです。

 
レビューもいっぱい頂いています。

2.所属組織の壁なく情報共有が行われている

SNSマネージャーの資格に挑戦していただく方のプロフィールは千差万別。講師として活動してくれているチーフSNSマネージャーのみなさんだけ見ても、経営者さんや個人事業主さんからいくつかの広告代理店の社員さんたちまで、業界や企業の垣根なく携わってくれています。

各々のチーフが自社の利益のみを追求するのではなく、普段業務に活かしている知識を持ち寄りながら、受講生にお伝えするコンテンツを日々喧々諤々練っています。

理想はこの体制をうまく利用し、SNSマネージャー養成講座を受講していただく皆さんにより役立つ情報を還元できる状態にすることです。

 
 

最初はただ「SNSを業務に使うことのハードルを取り除き、基本的網羅的な内容を伝えたい」という思いで始めたSNSマネージャー養成講座でした。

始めてみると、プロジェクトに参加していただく皆さんのおかげで、思いもしなかった動きが出てくるものですね。集合知のパワーはすごい。

大量の課題をクリアしたチーフSNSマネージャー・上級SNSマネージャーの皆さま、忙しい中まる1日の講座を受講して頂いた初級SNSマネージャーのみなさん、ほんとうにありがとうございました。来年もなにとぞよろしくです。

 

来年、SNSマネージャーの資格に挑戦してみようかと考え中のあなた。開催スケジュール等詳細はこちらから。
SNSマネージャー養成講座 開催スケジュール・詳細
 

まず、初級資格を取得していただくことで「自分はSNSの基本知識を持っている」ことを証明できます。実務に活かしたり、就活や転職にもご利用ください。

※初級講座は毎週のように開催されています。土日祝日もありますのでご都合のいい日時を選んでくださいねー
 
 

「初級SNSマネージャーはカンタンすぎて役に立たなかった。」

こんにちは、田村です。7月より講師のみなさんのご協力をいただきながら、SNSマネージャー養成講座を展開しています。

すでに100名を超える方にご受講いただいており、受講生のみなさんならびにご協力頂いたみなさんには感謝しかありません。

 

SNSマネージャー養成講座は、規模業種問わずすべてのビジネスに関わる人に向けて、SNSの本質を知ってもらおうと、多くの方のご協力を得ながら毎週オンライン講座を中心に開催しています。

毎回講座修了後、受講生のみなさんにアンケートをご記入頂いているのですが、大多数の方はご満足頂いており、方向性は間違っていなかったとホっとしております。

その中で少数ではありますが、この記事のタイトルにもしている「カンタンすぎて役に立たない」というお声もあります。これはあきらかに私の説明不足であり、反省している点でもあります。

そこで改めて、「カンタンすぎて役に立たない」というお声に対する私の考えを、今後SNSマネージャー養成講座をご受講いただく方にお伝えしておこうと思います。

 

まず、初級SNSマネージャーは、ビジネスに関わるすべての人に、可能な限り網羅的にSNSの本質と基本をご理解頂くことを目的としています。

今やSNSは企業のプロモーションツールとして、多くの企業で当たり前に活用されています。

ですが、メディアの基本・本質を知らないために、「即効性がありそうな施策」「話題になっている施策」を勧められるままに実施し、その企業が本来SNSに期待する目的とはかけ離れた運用状態になっていることが少なくありません。

この不幸な状態は、各企業のご担当もしくはそれをサポートする方が、各SNSの本質と特徴と機能の基本的な部分を知っておくことによって解決できるのではないかと考えました。

この考えをもとに作ったのがこの講座であり、受講していただく方に配布しているテキストです。

 

つまり逆に言うと

・SNSに関する最新知識やテクニックを取り入れたい、とお考えであり
・すでにビジネス面でのSNS運用にある程度携わっており、
・SNSの機能や運用パターンの基本を熟知されている

方にとっては「カンタンすぎて役に立たない」「知ってることばかりだった」というご感想になるわけです。ムリもありません。

 

しかしSNSマネージャー養成講座を受講していただくことは、みなさんに基本的な知識を身に着けていただきたいという意図とともに、もう1つ意義があると思っています。

「自分はSNSの基本知識を持っている」ことを、あなたの知らない第三者に証明できるようになる、という点です。

 

講座では、半日の講義のあと、オンラインで試験を受講していただいています。試験ではInstagram・Twitter・Facebookを中心にLinkedInやPinterestなども含む、あらゆるSNSについての特徴や機能について出題されます。合格ラインを超えた点数を獲得された方には認定証を発行しています。

 

試験に合格された方の中から「名刺やSNSのプロフィールに『初級SNSマネージャー』と記載しても良いでしょうか?」とご質問を頂くこともあります。当然、ご本人ががんばって獲得された資格であり、堂々とご記載いただければ結構です。

すでに一定の知識をお持ちの方であったとしても、ご自身の実績アピールに加えて知識があることを証明する裏付けとして、SNSマネージャー試験に合格したという事実をご利用頂くことができるのです。

また、「今はSNSは趣味程度でしか使ってないが、将来はSNSに関連するお仕事をしてみたい」とお考えの方にとっても、SNSマネージャーの試験に合格しておくことは有利にこそなれ不利になることはないはずです。有効にご利用いただけると、講座の作成者としてこれより嬉しいことはありません。

 

まとめると、

◆受講するとメリットがあるケース
・自己流でSNSをやっていて、体系だててそれぞれを勉強したことが無い方
・個人でSNSを利用したことはあるがビジネスでは利用したことが無い方
・関連部門の社員さんにSNSの基本知識を伝えておきたい企業さん
・今からSNSの運用を開始する企業さん、SNSの運用を開始して間もない企業さんとそのご担当者さん
・SNSに関するお仕事に就きたい学生さん
・SNSに関する基本知識は十分にあるが、それを第三者に証明できるようにしておきたい方
・SNSの知識を身につけかつそれを証明できるようにしておきたい、WEBプロモーションの専門家の方

◆受講してもメリットは少ないケース
・SNSに関する基本知識は十分に持っており、かつ第三者に説明できる実績もすでにある方

 
といったところでしょうか。

 

まだまだこの講座について説明が不足しているかもしれません。今後もさまざまなご意見を頂くことがあると思います。必要に応じて私の考えをアウトプットしていきます。

 

SNSマネージャー、初級講座はほぼ毎週開催しています。ご興味あればぜひ。

>>初級SNSマネージャー 開催スケジュール(日祝もあります)
 
 
 

SHARPさんのツイートを見てハッと原点に戻った気がしたお話

ソーシャルメディアの利用者数が増加するにつれ、プロモーションツール・マーケティングツールとしての色あいが年々強くなっているように感じます。

PCでTwitterの画面を開くとトレンドの最上部にはプロモーションが。タイムラインをスクロールしているとハッシュタグを走らせるカンバセーショナルキャンペーンが。インスタを開くとフォロワーが何万、何十万といるインフルエンサーが今日も元気にPR投稿です。
 
 
ソーシャルメディアはそれぞれにユーザーが何千万といるメディアに成長し、企業がそこで情報を発信して多くの人に自社の商品を告知するようになったことは、まあ自然な流れでしょう。

我々のようにその運用ノウハウを提供する業界側からも、「今流行りの運用スタイルはコレだ!」「クチコミを発生させるにはハッシュタグだ!」などとあらゆるテクニック論が展開されています。確かにそれぞれの論調にはエビデンスも明確に存在するために注目が集まります。
 
 
個人的には、特に数年前まではこの風潮になんとなく違和感を感じていました。

ソーシャルメディアってもっと人間味があって、いい意味でドロドロしていて、そこに企業も入ってきて一般ユーザと同化して、一緒にドロドロと楽しんでる間に気がつけばPR効果みたいなものが発生している、というのが、自分がイメージしていたソーシャルメディア運用の原型だったからです。
 
 
この間、いわゆる運用を外注して進める際のスタイルも変わってきています。

当初は「大事な告知事項だけは(従来の広告クリエイティブを決定する過程と同様に)発信日時と内容を定めて事前に確定する。そのほか日常の投稿やコミュニケーションについては手を動かす人間に任せる」という形態でした。

現在は「すべての投稿を事前に入念に打ち合わせをして確定する」ケースがほとんどです。運用を外注先に任せる場合だけではなく、社内で運用されている場合も同様の傾向があります。
 
 
なんか、ソーシャルメディアじゃなくて広告なんですよね。進め方が。でもまあ少し寂しくはありながら、それはそれで一定の効果を出せる状況になってきており、時の流れの中でクライアント様に提供するスタイルも少しずつ変わってきています。
 
 
 
と数年もんもんとしていた中で昨日SHARPさんがツイッターに投下されたのがこちらです。


 
 
怒られるかもしれませんが画像になってる部分、全文書き起こします。

—-
シャープの製品が売れたらいいなと思いつつ、私はここで、宣伝する気がありません。なぜなら家電は必要に迫られて買うものです。推しへお布施したり、課金するものでもない。シャープをフォローしたからといって、シャープ製品を買う必要はありません。ましてや買えという広告を見る義理もない。ただでさえ買えという広告にあふれる世の中です。わざわざここで私が、広告を増やすこともないだろうと思うのです。

だからツイッターでのシャープは、みなさんの友人や知人、あるいはサザエさんの三河屋のように、なんとなくあなたの毎日にいる存在を目指したい。近所の野良猫を見かけると「あ、いるな」と思うように、私をツイッターで見かけたら「あ、いるな」と思っていただけるとうれしいです。


ただしみなさんがいつかどこかで、家電を買う必要に迫られた場合は、シャープも候補に入れてください。あっちとこっちで迷ったら、シャープを選んでもらえると幸いです。もちろんお買い物のご相談はいつでもどうぞ。それではどうぞ、よろしくおつきあいくださいませ。
—-

こちらを読んで思うのです。現在目標値として設定することが多い「クチコミの数」や「エンゲージメント数」とは、目標値として設定してそれを達成するために運用して到達するものではなく、そのメディア内で他のユーザーと地道に関わってきた、あくまで結果としての数値なのではないかと。

シャープさんのようなTwitterアカウントは、狙ってエンゲージメント率を上げたのではなく、ソーシャルメディアを楽しんで運用している担当者が振る舞った結果なのではないかと。

それを表面上の数値を見て「ウチもこうやろう」「クチコミを増やすぞ!」「ソーシャルメディアをやったら効果があるぞ!」とかいう状況になるのは、なんか違うのではないかと。
 
 
まあそう言いながら、私自身もいろんな場所でソーシャルメディアの運用についてお話をさせて頂いています。

そこではいつも「運用の目的を明確にしましょう」と伝えています。その目的の中には、選択肢として商品のプロモーションや認知の拡大といった項目も提示しています。

目標値を設定して追いかけようというお話もしています。これだけユーザーがいるメディアです。広告でも集客でも従来のオウンドメディア的な運用でもなんでもできます。「この運用スタイルが唯一の正解」などというものはありません。

ただ、ソーシャルメディアの原点である「企業アカウントであろうが個人アカウントであろうが、とにかくなんとなくおもしろく多くの人とワイワイやる」「その結果PR効果が生まれるかもしれないし生まれないかもしれない」みたいなところも、運用担当者のみなさん、どっかアタマの片隅に置いておいてほしいなと、シャープさんのツイートを見て思った次第でございます。
 
 
 
すいません。なんのノウハウもない感想文でございました。引き続きなにとぞ。
  

田村でした。

 
 
 

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企業SNS運用の根本的な問題に対する解決策をあちこちでべらべら喋ってきました

さてまだまだ暑い秋口ではございますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。おかげさまでこの半期も何件か新しいお客様からSNS運用のご相談をいただき、お話を聞いてまいりました。

びっくりするんですが、そのほぼすべてが「長年運用してきたSNSの目的が曖昧になっている。設定したKPIが目的と直結していないように感じる。どないしましょ?」「2020年の年初ぐらいから今運用しているすべてのSNS群の方針を構築しなおしたいが、どこから手をつけたらいいのかを迷っている」というものでした。
 
 
私は2010年の後半より企業にSNSのサポートをすることで生計を立てていますが、この仕事を始めた当初は「Twitterってなんじゃ?」「アメリカから来たFacebookっていうのが最近は日本でも流行ってるらしいねぇ。」みたいな世界でした。この9年で、企業の情報発信媒体としてSNSはもはやインフラとも言える状況になりました。

ツイッターやりましょうよー、と言ってたらオッサンにチャットで「SNSなんかクソくらえ!(原文ママ)」とか言われてたんですが、いやいや隔世の感がありますねい。
 
 
さてさて、これを活用する側の企業さんはこの9年の間に、新しいSNSが登場するたびにそれぞれのSNSにアカウントを開設し、アルゴリズムが変わればそれに対応し、広告メニューが充実すればこれも併用したりと、機能や特徴に対応奮闘されてきました。

さらに運用スタイルについても多種多様。エンゲージが大事だという論もあれば口コミの創出こそがSNSの本質だという説もあり、はたまた単なる広告媒体として活用すれば良いと言われるようなケースもあります。

どの説も単体で見ると非の打ち所がなく全面的におっしゃるとおりです。ただ、個々の企業さんの運用目的や「SNSに求めるもの」と巷にある各論を照らし合わせると、明らかなミスマッチが起こることがあります。

「いまよりもユーザーと近い距離でコミュニケーションをとりたい」と考えている企業さんに対して、「フォロリツキャンペーンが流行ってるのでガンガンやってフォロワーを獲得しましょう!」と言っても、なんか違うのです。
 
 
SNSが日本の社会に深く浸透することで、企業が利用するべきメディアの数も増え、それぞれのSNSを利用しているユーザーも数千万人単位となり、「これが正解」と自称する運用論も無数に発生するなか、対応する企業さんは「んーーじゃウチは、どれをどうしたらええんじゃいったい!!!」とやや混乱気味になっておられるのが今なのかなーと、感じたここ2週間でありました。

ここ数ヶ月でお伺いした企業さんには、「サポートする代理店やコンサルタントによって推すSNSが違ったり方針もそれぞれだったりします。でも、根幹の部分は御社がしっかり考えないとだめです。代理店にサポートを依頼するにしても、そこに御社の意思が無いとまた同じことが起こりますよ。」みたいなことをお伝えして帰ってきました。
 
 
本日土曜の朝、ひととおり内容を振り返っていると「おっ、これ、ええブログネタやんけー」とふと思ったので、お伝えできる部分のみ以下に記載しておきます。
 
 

1.もういちどちゃんと運用の目的を決めましょう

 
SNSに携わってるあなたなら何度聞いたかわからないであろうこのセリフ。「目的」がSNS運用のすべての根幹です。以前に決めた目的のまま進めるのか、新たに異なる目的を設定するのかを決めてください。

「特に目的は決めずに言われるままSNS運用を始めた。そもそも他社はどんな『目的』を定めているのか?」という場合もあります。はい。他社さんではこんな感じで目的を定めています。

◆認知拡大。とにかくたくさんの人に自社そのもの、もしくは自社のプロダクトについて知ってもらう。

◆ユーザーとのコミュニケーション。SNSを通じてコミュニケーションを図り、企業とユーザーとの距離感を小さくする。メーカーなど直接ユーザーとの接点が少ない企業さんなどがSNS運用の目的として設定されることが多い。

◆売上拡大。SNSを活用して売上を伸ばしたり集客数を上げる。

◆宣伝。他のメディアでも展開している広告活動をSNS上でも行う。

◆告知。宣伝や売上、認知拡大などをSNSに求めるのではなく、自社が伝えたい活動を淡々と伝える。すでに企業やその商品についての知名度があり、社会貢献活動や採用のために社風を発信したいケースなど。
 
 
実際に私がクライアント様をサポートする時にはここから派生してさらに目的を細分化していくのですが、大きく分けるとこんなところです。

また、どれかひとつを選択しなければいけないというものでもありません。「告知しながらコミュニケーションも図りたい」とかでも全然いいです。正解はありません。あなたの会社の固有の状況をベースに、何をしたいのかを決めることが重要です。
 
 

2.どのSNSを活用するのかを決める

 
基本的には「流行ってるのはぜんぶやる」べきだというのが私の個人的な考えではあります。もともと営業職なので、労力も費用も少なく多くの人に知ってもらえるならやらなソンソンというのが根底にあったりするので。。

Twitterしかやっていない方もいれば、Instaのストーリーズばっかり見てる人もいます。Facebookもログインしなくなった人にとっては使えないSNSという認識をお持ちかもしれませんが、いやいやぜんっぜんアクティブです。

まずは特定のSNSしか利用していないユーザーに対して、そのユーザーがSNS内で検索した際に企業の公式アカウントが表示される状態にしておいてほしいのです。
 
 
とはいえいろんな企業さんを見ていると、すべてのSNSに同じ熱量を持って取り組むのは現実的に難しい場合がほとんどです。なので、目的に合わせてどのSNSをあなたの会社の主力SNSとするのかを決めます。

コミュニケーションを重視したいならTwitter、ビジュアルを中心に商品を見せたいならInstagram、ビジネスユーザーにアプローチしたいならFacebookやLinkedIn。もしくはSNS運用担当者がツイ廃だからとりあえずTwitterをやりましょかー、などなど。

説明がちょっと雑ではありますが、こうやって目的や体制と照らし合わせて主力SNSを決めます。主力SNS以外のSNSでも定期的に更新をしていただきたいところですが、人員的に厳しければネタを使いまわしても構いません。
 
 
ちょっと話は飛びますが、個人的に嬉しかったのは、意外とLinkedInに興味を持ってくださるお客様が多かったことです。

最近お伺いした企業さんのうち、結構な数の会社さんがLinkedInの企業ページをすでに持っておられ、残りの企業でも「LinkedInにもFacebookページみたいなのがあるんですか?」と、こちらが言う前に聞かれるケースもありました。

LinkedInの企業ページはこれを見ながらつくってみてくださーい、と伝えておきました(宣伝)。
↓↓↓↓

「LinkedInで会社ページを活用しよう」コースへようこそ!、コース: LinkedInで会社ページを活用しよう、講師: 田村 憲孝

 
 

3.KPIを(定めるのか定めないのかを含め)決める

 
SNSが普及しその効果を計測するために、エンゲージメント率、ファン・フォロワー数、口コミの数など「この数値をみるべきだ」という指標が多々提唱されるようになりました。

どれも正しいのですが、あなたの会社にとってどの考え方が正しいかはあなたの会社の人にしか判断できません。

たとえば、社内活動やCSR活動を確実に世に知らせたいという場合、エンゲージメント率をKPIとしながら「良かった、悪かった」と評価するのはナンセンスだったりします。

このようなケースでは、エンゲージメント率というKPIを達成するために、本来あなたが世に知らせたい内容とはかけ離れた、エンゲージメントが高そうな映える内容を発信するなど、本末転倒な状態になることもよくあります。

一方では確かに、何かしらのKPIを設定しないと運用が惰性になることもあります。なので最低限のKPIは設定するのがベターです。

ただ上記のように、KPIを追うことで本来の目的から逸脱することが無いようにKPIを低い数値にしたり、KPIを達成することの重要度を低くすることも考えてみてください。
 
 
 
なんとなく、日本企業にとってのSNS運用も過渡期であるように感じます。もしあなたの会社でも同じような問題を抱えているのなら、その運用目的から再度見直してもらうといいかもしれませんね。
 
 
 
田村でした。
 
 

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