ソーシャルメディアコミュニケーションの代行業務をできる会社は日本にほとんど無いらしい。


SNS投稿代行とコミュニケーション代行の違い

 

こんにちは。田村です。

 

ソーシャルメディア運用代行っていうお仕事があります。文字通り、Twitter・Facebook・Instagramなどの投稿コンテンツを作成し、クライアント企業に代わって投稿するお仕事です。

広告代理店やIT企業など、やってくれるところはたくさんあります。

一方、最近非常にお問い合わせが増えてるんですが、ソーシャルコミュニケーション代行というのがあります。投稿を代行するのではなく、コミュニケーションを代行します。

なんか、何を言ってるのかわかんないですよね。なので例を挙げます。

 

投稿代行っていうのはこういうアカウントの運用を代行することです。
※ここで紹介しているアカウントが代行であるというわけではなく、発信のみのアカウントというくくりでの例です。

いろいろ工夫してユーザが楽しめる投稿が並んでますね。でも、このアカウントから他のアカウントに絡むことはありません。ユーザーが書き込んだコメントに対しても返信はしません。

企業が伝えたいことを、ユーザーの意図は踏まえながらも企業の視点で発信することを目的とした運用です。「ソーシャルメディアで情報発信をしたいが、知見も人員も足りない」という動機で発注されるケースがほとんどです。

 

誰もが知ってる大企業の場合や、ソーシャルメディアを単にひとつの告知媒体として運用したい場合はコレで十分です。ユーザーはその企業の情報が発信されることそのものを楽しみにしています。

 

方や、コミュニケーション代行とはこういうアカウントの運用を代行するものです。

※注 以下のアカウントは各企業内のご担当が代行業者など利用せずに運用されているアカウントです。実際に私が代行しているアカウントは非公開ですすいません。

こっちは、単に情報を発信するだけではなく、ユーザーからのコメントに返信したり、お客様からのお問い合わせにソーシャルメディア上で回答したり、自社について言及されている投稿があったら企業の側から絡んで行ったりします。

単純な投稿代行を発注される企業さん同様、「人員や知見が不足している」ことが主な発注動機ではあります。

投稿代行と異なる点は、コミュニケーション代行を発注されるどの企業さんも「コミュニケーションをとって自社とユーザーとの距離を縮めたい」「中長期的に自社の想起率を上げたい」「ユーザーのナマの声を聞きたい」など、よりユーザーに寄り添った運用をご希望されていることです。

まあ、これが本来のソーシャルメディアの使い方ですね。

 

個人的には、本来企業や自治体のソーシャルメディアアカウントは、人手があるなら後者のように運用するべきであると考えています。しかし、近年「投稿代行」を依頼する企業さんは、ユーザーとのコミュニケーションはあまり重視されない傾向にありました。

他のアカウントと絡むという発想はあまり無く、あくまでネットで情報発信するというスタンスです。

代行を提供する業者側もそれに併せて「投稿代行とは、投稿コンテンツを作ってソーシャルメディアのタイムラインに載せること」が業務となっていました。

 

ですがここに来て、ようやく「絡む」ことの重要性が認識されてきたのか、コミュニケーション代行のご依頼が非常に増えてます。ご依頼頂いた企業のご担当者さんによくよく聞くと、「運用の代行について相談すると、いわゆる投稿代行ができる会社はいっぱいあるんですが、コミュニケーションまで代行してくれるところがほとんど無い。」とのことです。

 

あ、ここで言う「コミュニケーション」とは、投稿に対して書き込まれたユーザーからの投稿に反応することだけを指すのではありません。

ユーザーが思わず「いいね」「RT」をしたくなる投稿をすること、ファンが発信した投稿に自ら反応すること、自社に対して言及されている投稿に対して突然絡んでいくこと、など、ソーシャルメディア上でできるすべての「絡み」のことを指します。

 

アメリカではひとつの職種として「ソーシャルコミュニケーション」を代行する企業は少なくないようです。

それとおなじ感覚で外資系企業が日本法人でのコミュニケーション代行企業を日本の国内で探すと、どこも「投稿代行」つまり発信のみのサービスしか提案してこないようです。

 

ということで、妙に外資系企業さんからのコミュニケーション代行のご依頼が増えているというわけです。僕のリソースがあるうちに御社もいかがですかっ(売り込みw)

>>お問い合わせどうぞ

 

田村でした。

 

 

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