SNSでイヤなコメントがついた時、対応についての考え方とは

SNSアカウントの立ち上げ・運用サポートをしていると、当初はいかにその影響力を大きくするか、運用目的にあった成果を上げることができるのかなど、効果を達成することに注力して運用します。

そして運用開始後、SNSアカウントが一定の影響力を持つようになると、ポジティブなコメントだけでなく悪い反応が目につくようになります。アカウント運営者からすると不快なコメントであったり、ひやかし的なコメントが書き込まれるタイミングが必ずやってきます。

 

ここでビジネス用途でSNSを利用して情報発信をした経験が少ない担当者さんの場合、「田村さん、なんか変なコメントがついてます!どうしましょう!」と、慌てて私に連絡をしてこられることがあります。こんな時いつもお伝えしていることがあります。

すべてがいい反応だと気分はいいですが、この状態は「もとからあなたの会社に好意を持っている人」と繋がっているだけです。悪い反応が出てきたということは、あなたの想像の範囲外までSNSアカウントの影響力が及んでいるということです。まずはその状態を評価しましょう。そのうえでそれぞれのコメントについての対応方針を冷静に考えましょう。

 

「悪い反応」への対応は
・SNS上だけでなく社を上げてリアルに対応しなければならないもの
・問題となったSNS上で対応ができるもの
・放置しておくのが最善策であるもの
に分けられます。

ネットのニュースなどではSNSのトラブルが日々大々的に報じられています。しかし現場にいると、スルー対応がベストであると判断することが大半です。

もちろん明らかに企業側に責任があり、迅速に適切な対応が必要なケースもあります。状況の軽重を正しく判断して影響を最小限にとどめてください。

どのような場合にどのような対応が必要なのか。どのようなケースなら放置しておいても良いのか。こちらの書籍に書きました。ぜひお手元に置いてやってください。

 

「小さな会社・お店が知っておきたい SNSの上手な運用ルールとクレーム対応」 (2023/9/22発売)


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SNSのトラブルについての本を中小規模のビジネスに関わる方のために書きました。

大きい企業や組織では、専属の弁護士さんがいらしゃったりSNSコンサルタントとご契約されていたりします。クレームや悪質なコメントを書き込まれるなどSNSで問題が発生した時にすぐ専門家に相談できるような体制を整えておられます。

しかし、中小企業・個人事業主さんはそうではありません。いざ問題が発生した時には、身近にいるSNSに詳しい知人を頼るぐらいしか手段は無いのではないでしょうか。

 

私は2010年より企業や自治体へSNSの運用をサポートすることをお仕事にしています。基本的な業務は、いかにSNSを利用して求めている効果を上げるのかという視点で各団体のご担当者さまとタッグを組んでSNSを運用することです。

しかし、SNSを運用していると様々なトラブルが発生します。放置していてもまったく問題が無いものから、企業をあげてSNS外での対応まで必要なもの、アカウントをのっとられて意図しない投稿が繰り返される、などなど。。私もクライアント様の大小のトラブルを経験してきました。

 

トラブルに対する汎用的な対処法はありません。事態が発生するたびに適切な対応方法を判断し動きます。しかし、何件ものトラブルを見ているとある程度見えてくるパターンがあります。

そこで今回、特に専門家と直接お話される機会が少ないであろう、中規模・小規模の事業者さんにお役立ていただけるよう、SNSのトラブルについて防止方法や対処方法を分類し、できるだけわかりやすく表現し書籍にしてまとめてみました。

 

「小さな会社・お店が知っておきたい SNSの上手な運用ルールとクレーム対応」 目次(9/22発売)

1章:小さな会社・小さなお店の SNS 運用の基本的な考え方
今やビジネスに欠かせない SNS の役割
SNS の「攻め」と「守り」
主要 SNS の特徴を知っておこう
トラブルが発生しやすい SNS とは

2章 「守り」の体制を構築する
トラブルやクレームが発生した時のためにSNSを運用しておく
SNS 運用が上手な人の共通点
SNS 運用担当者がすべてを判断すると危険
担当者と責任者は複数人体制で運用する
運用担当者と責任者の役割を明確にする
SNS 責任者に適任な人材が社内にいない時はどうする?
コメント欄と自社についての言及を定期的にチェックする

3章「やっかいな声」や「クレーム」に対応する時の基本
スルー力を身につける
格言「消すと燃える」
トラブルの解決策をひとりで判断しない
すべてを SNS で解決しようとしない
SNS での議論はご法度
謝罪をする時には「誰に」「何を」伝えているのかを正しく伝える
謝罪時に絶対に使ってはいけない単語とは
時には毅然とした対応も必要
SNS で触れてはいけない話題とは

4章 商品・サービス・実店舗への批判に対応する
事例 1:某飲食店のウェブサイトで菓子を購入。賞味期限の記載でトラブル
事例 2:飲食店でメニューと異なる料理が出される
現状を正確に把握する
騒がせていることについて自社の考えを発信する
現時点で判明していることを発信する
正しい情報と誤った情報を明確に分けて説明する
批判への対応をチャンスに変える

5章 自社SNS発信の内容・企業姿勢・事業内容のへの批判に対応する
事例 1:他社商品の評価リストを作成して批判を集め、アカウント停止に
事例 2:災害時に販促情報を発信
直接レスポンスしない
背景や経緯を丁寧に説明する
説明はウェブサイトに掲載するだけでなく SNS にも投稿する
自然災害・大事故発生時は要注意
炎上しやすいジャンルを知っておく

6章 SNS外部の事象が要因でトラブルが発生した場合の対応
事例 1:企業の役員が外部の講演で失言
事例 2:社用車によるトラブル
SNS 担当者がコントロールできないトラブル
無敵のスクリーンショット
トラブルの影響度によって更新停止を検討する

7章 従業員や顧客による不用意な発信によるトラブル
事例 1:バイトテロ・従業員による不適切な行動
事例 2:顧客の不適切行動
従業員教育の重要性
従業員個人アカウントの扱い方
誤爆は防げるか?

8章 SNSトラブルを未然に防ぐ
トラブル発生のメカニズム
隠蔽は最悪手
ソーシャルメディアポリシーをつくろう
トラブル防止の万能薬は「事例共有」
過度な誹謗中傷に対する手段を知っておく
一般ユーザーとのコミュニケーション

 

より多くの方にご覧いただき、不必要なトラブルを防止してほしいと切に願います。ぜひこの機会にお求めください。
 
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#ChatGPT本 を企業担当者様 商工会議所様 各種団体担当者様へプレゼント

先日発売した「世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座(つた書房)」を以下の条件に当てはまる方を対象として

先着30名様にプレゼントいたします。

・企業各部門担当者さま
・商工会議所担当者さま
・公的機関の担当者さま
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ChatGPTを活用してみなさまの業務を効率化するためのヒントにして頂ければ幸いです。発送はAmazonで発注して直接お届けしますので、正確にフォームに情報をご記載ください。お申し込みフォームはこのページに最下部にあります。

※定員に達した段階で受付終了いたします。
※1団体1冊でお願いします。

 

■世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座 目次

第1講 ChatGPTとはどういうものか
01 ChatGPTとはどういうものか
02 ChatGPTの現状
03 ChatGPTの魅力はどこにあるのか
04 ChatGPTのプランと機能

第2講 ChatGPTを使ってみよう(基本)
01 ChatGPTにアクセスする
02 ChatGPTに質問する
03 文章を作成する
04 文章の推敲と校正
05 長い文章を短くまとめる
06 文章を異なるスタイルやトーンに変更する
07 複数言語を翻訳する
08 情報収集に活用する

第3講 ChatGPTを使い込もう(応用)
01 プロンプトを設計する
02 ビジネスメールの文面を作成する
03 ブレインストーミングに利用する
04 広告コピーを制作する
05 表を作成する

第4講 ChatGPTとSNS(活用)
01 SNS戦略とChatGPTの活用
02 ChatGPTとTwitterの連携
03 ChatGPTとブログの連携
04 ChatGPTとYouTubeの連携
05 ChatGPTとFacebookの連携
06 ChatGPTとInstagramの連携

第5講 ビジネス現場で利用するためのChatGPTプロンプト集
01 クライアントとのコミュニケーション
02 上司とのコミュニケーション
03 同僚とのコミュニケーション
04 会議の計画や進行
05 プライバシーとセキュリティの注意点

第6講 ChatGPTのAPI
01 APIとは
02 ChatGPT APIの概要
03 APIキーの取得方法
04 APIの料金と利用制限

第7講 ChatGPTがビジネスに革命を起こす
01 コミュニケーションの変革
02 業務効率化の実現
03 イノベーションと新規事業の創出
04 人材の育成とスキルアップ
05 マーケティングとブランディング

プレゼントご希望の方は下記フォームに情報を入力してください。
フォームが表示されない場合はこちらのリンクをタップしてください→ https://forms.gle/BMcYtq4PJ2aG4UL48

不動産業界向け ChatGPTで中古マンションの査定額を算出する

用意するもの
・直近数年分の対象マンションの販売データ
自社の取引データだけでなく、REINSや機構のデータも用意して1つのファイルにまとめておいてください。データの母数が多いほどアウトプットされる数値の精度も上がります。

※今回はこの記事を書くために作成した架空のデータを使います。

 

Code interpreterの機能を使ってChatGPTにデータを読み込ませます。

無事読み込めました。

 

対象となる住戸の情報を入力し、該当住戸の想定販売価格をアウトプットしてもらいましょう。

3718.8万円と算出されました。

 

ただ現場では「売出し価格」「成約想定価格」「業者買取価格」の算出も必要なケースがありますよね。これらの金額は地域や時期によっても変動しますが、仮に以下のようにプロンプトを入力しすべてアウトプットしてみます。

すべてアウトプット完了です。状況によっては微調整が必要なケースもありますが、データをもとにイチから計算し数値を出すことを考えると飛躍的に机上査定作業が効率化できます。

マンションの場合はある程度規格が決まっているので、査定価格の算出は比較的容易です。土地建物の場合はその他複雑な要因が絡むので、さらに入力するデータの項目を増やすことが必要です。

 

 


世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座

 

 

ChatGPT : Code interpreter を有効にする

ChatGPTの有料版ユーザーの間で徐々に使えるようになっている、Code interpreterとは何ができるのか。いろいろありますがこのあたりが便利です。

・データ分析:ユーザーがデータを直接ChatGPTにアップロードし、あらゆる角度から分析することができます。

・グラフの作成:データ分析の結果をグラフに変換しビジュアル化できます。

・ファイルの編集:アップロードされたファイルの編集も行うことができます。

私の使用状況だと、前に書いたプラグイン「Noteable」を使わなくてもデータ分析ができるので、さらにめちゃめちゃ作業がラクになりました。

 

この記事ではまずChatGPTでCode interpreterを有効にする手順を書いておきます。

画面左下の、自分のメールアドレスが表示されている横にある「・・・」をクリックし、「Settings」を選択。

 

「Beta features」を選び、「Code interpreter」をオンにする。

 

これで設定はOKです。実際にプロンプトを入力して利用するには、

「GPT-4」の上にマウスを置くとメニューが展開されるので、「Code interpreter」をクリックして有効にする。

 

プロンプトを入力するスペースには+のアイコンが表示されます。ここをクリックするとPC内のファイルをアップロードできます。

 

いくつか検証してみました。csv、xls、docxなどおなじみの形式は問題なし。PDFは一旦内部での作業を経て利用可能です。

 

引き続きいろいろ検証して記事UPします。

 


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ThreadsとはどんなSNSのなのか。Twitterとの違い

もう本日2023年7月6日は朝からThreadsで大騒ぎです。私も早速アカウントをつくりましたがロクなこと発信してないのでフォローはしなくて大丈夫です。

Twitterの突然の閲覧数制限騒動のなか、Twitterの代替となるメディアとして急浮上したのがInstagramやFacebookを傘下に持つMeta社によってローンチされたThreadsでした。私もまだ半日ほどしか触ってませんが、UIや操作方法はTwitterをはじめとしたこれまでのSNSと似ており、ストレスなく利用できています。

 

Twitterの代替メディアとして利用しているユーザーが多いので、自然とポイントは「Twitterと比べるとどうなん?」となります。主に機能の面でどの部分がTwitterと似ていてどこが違うのか、現時点(2023年7月6日16:00)でわかっていることをまとめてみました。iPhoneでしか触ってないのでAndroidの方はちょっと違うところもあるかもしれませんごめんなさい。
 

◆プロフィール・ネットワーク
・Instagramの情報をそのまま転載できる。独自に設定も可。
・Threadsのプロフィールを削除するにはInstagramのアカウントを削除する必要がある。
・元々Instagramでフォローしていた人にそのままフォロー申請できるので、既存のネットワークをつかって交流できる。

 

◆投稿
・1投稿500文字まで。
・リンクを貼るとサイトに設定されているサムネイル付きで表示される。
・DM機能はなし。
・ハッシュタグを投稿しても単なる文字列としてしか表示されない。
・検索機能の対象となるのはアカウント名のみ。投稿内容は検索できない。
・Twitter・Instagramのフィード、ストーリーズへの転載が簡単(Twitterに転載すると普段よりインプが低くなる気がする)

・TwitterやInstagramの投稿リンクを貼ると元投稿の画像も表示される。


・保存・ブックマーク機能はない。
・リツイートみたいなのと引用リツイートみたいな機能はある。

 

◇画像・動画
・10枚貼れる。
・16:9 9:16 いずれも自動トリミング無しで表示される。
・動画の長さは5分まで。
・画像は長押しで保存できる。

変更・追記するべき内容がわかれば編集します。

 

ここからは私の感想です。

新しいSNSが登場すると、今回のように一斉にユーザーが群がり話題になるケースと、人知れず利用者が拡大し気づけばスタンダードになっているケースの2通りあります。

前者で言うと、ここ数年の間でもサービス開始と同時に大いに話題になったSNSがいくつかありましたね。でもその後、当初の勢いを維持して既存のビッグメディアを凌いだという話はあまり聞きません。

今回のThreadsの場合はMeta社が運営しているということ、Twitterの失策にも乗じて注目度は高い、などの要因から、開始半日で1,000万人のユーザーが利用を開始したという話もあります。さて、これまでの一発屋SNSとは異なるのか、同じ経路を辿るのか、注視しておきましょう。

企業アカウントを運用しているみなさんも少しいじってみても良いかもしれませんが、ただちに本格運用をする必要はありません。完全に定着しそうだと判断できた時点から始めてもぜんぜん大丈夫です。これまでのSNSの例で言うと、普及したあとの後発組でも十分有効に活用できています。
 
あ、SNSマネージャーの資格を持ってる方は、全員とにかく一度触っておいてください。使えるも使えないも、使ってない人が言っても説得力がありませんから。

 

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ChatGPTのプロンプト:求めている情報をアウトプットするための4要素

ChatGPT、便利ですが特に使い始めの頃は思ったような回答を出力してくれないこともあります。そこでまず知っておきたいのがプロンプトの書き方の基本。以下の4つの要素を使います。

・指示

例)Twitterの利用制限について、初心者でもわかりやすくツイートを見ただけで概要が理解できる表現をつかってツイートを作成してください。

・質問

例)Twitterの利用制限についてツイートしたいのですが、何かいい例はありませんか?

・データ

例)Twitterでは2023年7月より認証済みユーザーは1日に閲覧できるツイート数が1,000件までに制限されました。Twitterのオーナーであるイーロン・マスク氏のツイートによると、時限的な措置であることが公表されています。一方で同氏のツイートではスマートフォンから距離を置くための措置であることも発信されています。将来的な方向性は未知数です。

・例示

例)多くのTwitterユーザーが「他のSNSに乗り換える」「Twitterはもう終わった」などと今回の制限措置について不満な気持ちをTwitterで発信しています。

 

 

実際にプロンプトを入力する際はこの4つの要素を組み合わせます。

 

・指示+質問

(質問)Twitterの利用制限についてツイートしたいのですが何かいい例はありませんか?

(指示)初心者でもわかりやすくツイートを見ただけで概要が理解できる表現でツイートを作成してください。


 

・指示+データ

(指示)今週のモデルルームの来場者数について、社内で報告するためのレポートをまとめてください。

(データ)来場者の状況は以下のとおりです。
・住所 世田谷区72件 渋谷区55件 新宿区18件
・申し込み8件 検討33件
・家族構成 2人:41件 3人:53件 4人:11件
・来場者の感想「前面の建物が気になる」「角住戸が魅力」「間取りの変更が可能なら検討したい」「交通便は文句なし」「価格交渉は可能か?」

※この方法でデータを読み込むとさらに大きい情報量の素材をもとに精度高くアウトプットできます→ エクセルやスプレッドシートのデータをChatGPTに読み込ませる
 

・質問+例示

(例示)現在私のカフェの顧客満足度が高いサービスは次のとおりです。オンラインとオフラインの予約受け付けがスムーズ・オーダーを受けてから手渡しまでの時間が短いこと・シンプルなメニュー。

(質問)踏まえて私の顧客が喜びそうな新サービスを提供したいのですが、どんなものが考えられるでしょう?

 

基本は「指示」と「質問」。そこに必要に応じて背景にあるデータやすでにある事象を例示し、アウトプットの精度を高めてください。

 

 

いろいろお話していると「指示」か「質問」だけを入力し意図していない回答が出力され「やっぱりまだChatGPTってつかえないですねー」となるケースが多いです。データと例示を使いこなして求めている回答をChatGPTから引き出しましょう。

 


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ChatGPTは有料版で使うべきか?無料版との違い

結論、お仕事で使うならぶっちぎりで有料版にするべきです。何が違うか書きます。検索すると無料版と有料版の違いがいろいろでてきます。検索でヒットした情報を見ていると、GPT-4のほうが処理スピードが速いとか、アウトプットの質が良いことなどがわかります。

その中で私が使って「んー、やっぱりこれは有料版の方がいいなぜったい」と感じている部分をピックアップします。ブラウジング機能とプラグインです。

※登録したら誰でも使える無料版は”GPT-3.5″。これを有料版にすると”GPT-4″というグレードが高い仕組みのAIが使えます。月額20ドル(1ドル140円だと2,800円)支払えば有料版に変更できます。

 

・ブラウジング

基本的には有料版無料版いずれも2021年9月までの情報がインプットされています。インプットされた情報に基づいて、ユーザーが書き込んだプロンプト(命令文)に対して反応してくれます。

しかし先日有料版で利用できるようになった”ブラウジング機能”を使うと、今現在オンライン上に存在するすべての情報をもとにアウトプットしてくれます。

どのぐらい違うのか見てみましょう。もしいまあなたがChatGPTを使えるなら「◯◯(自分の名前や会社名)について詳しく教えてください」と入力してみてください。

私も自分の名前でやってみました。

 

無料版

おいい。。。こういう回答がでるのを見て「やっぱChatGPTって全然まだ使えないねー」となりがちです。

 

有料版

はい、ちゃんと調べてアウトプットしてくれてます。だいぶ有料版のほうがかしこいです。

 

・プラグイン

プラグインというのはChatGPTの標準の機能に加えて、用途を特化したさまざまな機能を追加できるものです。空っぽのiPhoneにアプリをインストールしてどんどん便利にしていくイメージです。私が過去にいくつか紹介した記事がありますが、いずれもプラグインを利用しています。

ChatGPT:分譲マンションの販売データを読み込ませて分析する

ChatGPT:契約データから顧客の傾向を分析する

この2記事はクラウド上のデータを読み込んで分析できる”Noteable”というプラグインを使っています。

 

そのほか、特定のWebページの内容を読み込み要約したりアウトプットの参照にしてくれる”WebPilot”

 

PDFを読み込んで参照要約してくれる”AskYourPDF”

 

テキスト情報をわかりやすく図に転換してくれる”Show Me Diagrams”

 

販売ページの内容をコピーライティング目線で改善指導してくれる”Copywriter”

 

チャートやグラフを作ってくれる”daigr.am”

などなど。

 

本日2023年6月25日現在ChatGPTに追加できるプラグインは500を超えており、さらに現在進行形でどんどん増えています。プレーンな状態でChatGPTを使うのもいいですが、プラグインで機能を追加して自分の使いやすいようにどんどんカスタマイズしていきましょう。

個人事業だけでなく、企業や団体でChatGPTの導入を検討されている場合にも、まずは1つ有料版のアカウントをつくっていろいろ触ってみるといいですよ。

 


世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座

 

 

ChatGPTは今目の前にある業務を効率化できるのか??

「あれができるこれができるChatGPTはすごい。」

SNSのフィードを眺めていると、ChatGPTに関する情報がどんどん流れてくるようになりました。流れてくる情報を見ながら私もいろいろ試して、使えそうなものは自分でアレンジして実際にやってみて発信するようにしています。

エクセルやスプレッドシートのデータをChatGPTに読み込ませる

ChatGPT:不動産仲介会社の契約データから顧客の傾向を分析する

ほかにもいろいろあるんですけど、どうも流れてくる情報の多くは
・ある程度ChatGPTに向かいあう時間がある
・プロンプト(ChatGPTに何をしてほしいかを伝えるための命令文)をあれこれ適正化する発想(知識)をもっている
という状況でないと、それをやるのは難しいんじゃないかなぁ??と感じるような活用法も結構目に入ります。

 

SNSマネージャー養成講座をつくったときもなんですが、僕がいっつも重視してるのはこういった新しい技術に対して「専門家ではない普通のビジネスパーソンがいかに使いこなせるようになるのか。」です。

 

ChatGPTが噂になってるから使ってみたけど、なんか適当なことしか言わなくて実務にはあまりつかえないーーーー

みたいなお話もよく聞きます。内容をよく確かめてみるとそれぞれ正しいアウトプットを出すための解決法はあったりします。でも昔の僕のように、専門家でない会社員という立場だとその解決法にたどりつくまでに挫折したりします。で、昔からのやりかたで目の前の実務を処理し続けます。

 

もちろん、ChatGPTはデータの分析やSNSの投稿をつくったりといろんなことに使えるのですが、まず目の前の実務を効率化するところから使ってみてはどうだろう??その視点から書いたのが、まもなく発売される『世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座』の第5講「ビジネス現場で利用するためのChatGPTプロンプト集」です。

↓第5講のインデックス↓
01 クライアントとのコミュニケーション
02 上司とのコミュニケーション
03 同僚とのコミュニケーション
04 会議の計画や進行

 

たとえばこんな業務。
↓↓
商品金額の問い合わせに対する返信文作成
提案書や見積書のインデックス作成
プレゼンテーションの構成案作成
ミーティングのアジェンダ作成
業務内容の報告
上司やお客様からのオーダーに対しての回答内容を考える
プロジェクトメンバーへの進捗報告
会議内容の要約

などなど、どこの会社でも(あるいは個人事業でも)ありますよね。これらの業務をChatGPTで効率的に処理できれば、空いた時間を他の創造的な業務に割くことができます。本書の第5講ではいままでチャレンジしたけどうまくいかなかった方のために、その方法を書いてます。

 

最終的にはChatGPTでアウトプットされた内容を100%そのままコピーして使うのではなく、まだ人間の目で確認する必要はあります。しかしゼロから作業することを考えると大幅に時間と手間をカットすることができます。

あなたが今やってるお仕事を、ChatGPTでラクにしてみましょう。

 

 


世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座

 

 

ChatGPT:分譲マンションの販売データを読み込ませて分析する

新築マンションを販売していた時には、近隣物件の分析が必須でした。お客様との商談の中でこんな要素があるからです。

・同時期に販売している他の物件と比較して、メリット・デメリットを明確にする。
・過去に販売されていた物件と比較して、相場の流れや同条件の住戸の値付けなどを把握する。
・買い替えが発生する時に、売却物件の相場を知っておく。

当時はデータを全部エクセルに入力して、物件別の平均単価を見られるようにしたり、必要に応じて必要な数値をピックアップしたものです。

しかしこれがChatGPTを使うとだーーいぶラクになります。

 

まずは手元にある近隣物件のデータベースをCSVに変換してChatGPTに読み込ませてください。データ量は大きければ大きいほどいいんですが、できれば「現在販売している近隣物件」と「過去に販売された近隣物件」は利用する用途が違うのでそれぞれ別で作業したほうがいいです。今回も架空のデータを作成しました。6000件ほどのデータベースができました。

エクセルデータをChatGPTに読み込ませる方法はこちら
↓↓↓
エクセルやスプレッドシートのデータをChatGPTに読み込ませる

データを読み込ませることができたらあとはなんでも知りたいことを聞いてみましょう。

 

たとえばまずオーソドックスなところからいきましょうか。

“マンションAの分譲価格の平均値を出してください。”

“マンションAの平均専有面積単価を出してください。”

このへんは余裕ですね。

 

では実際にお客さんが「近隣に住んでる自分のマンションを売って、あなたの売ってる新築マンションを買いたい」とおっしゃった、みたいな場面を想定します。お客さんが持ってるマンションは「マンションB、5階部分、77㎡」であったと仮定します。

直近の近隣物件の売買事例から以下のようにデータを出します。

さらに階数ごとのデータも出してみます。5階部分以外の状況もわかりますね。

もちろん、この数値をそのまま使えるわけではありません。あくまでも事例から導かれた数値なので、これを元にいつものように「不動産業者が買い取るなら◯万円・一般のお客様向けに売り出すなら◯万円、どうしましょう。」みたいな話しをする材料として使うわけです。

 

もう1例実際の場面を想定してみます。お客さんが「マンションCの5階とここのマンションを比較している」みたいな話になったとしましょう。私が営業をしていた当時だったら「マンションCの5階てどんなんやった?パンフレットあったっけ?価格表とか誰か持ってる??」とひと騒動でしたが、ChatGPTにデータを入れておけばこうなります。

それぞれの住戸の概要も出力してくれます。

もちろん間取りなど他の情報があればさらにいいですが、このあたりの基本的な数値がわかっているとだいぶ商談もしやすくなりますね。

 

さらにさらにデータさえあれば「どのエリアのお客さんが買ってくれてるのか」「来場するけど買ってくれないお客さんの属性は?」などいろいろ調べることもできます。こちら参考にしてください。
↓↓↓
ChatGPTで契約データから顧客の傾向を分析する

 

とにかく、元データさえあればなんでもいろいろできます。「こんなんできませんか?」みたいなのがあればやってみますので、ご相談ください。

 

 


世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座