2017都議選でソーシャルメディアを使って情報を発信する候補者さんはこのへん注意しておきましょう。

都議会議員選挙でTwitterとかFacebookを使って有権者にアピールするには

 

昨年7月、参議院議員選挙の際に内側からソーシャルメディア運用をサポートするという経験をさせて頂きました。まもなく始まる都議選、こちらでもその時に起こったことから得たものを参考にして頂けるのではないかと考えました。

そこでこの記事では、選挙活動の中で「効果を生むポイント」「注意するべきポイント」をいくつか記載しておきます。

本来、実際に投稿された例を挙げて紹介したほうがおわかり頂きやすいのですが、記事の性質上具体例を紹介できないこと、ご容赦ください。

 

◆ソーシャルメディアで有権者からの反応を得るには

 

他党・他候補者の批判をする

企業さんのコンサルをするときなんかもやるんですが、この時も投稿の種類に合わせてどのような投稿が反応が良かったのか・悪かったのかというのを分析しました。結果「批判は跳ねる(効果が良い)」でした。

ただこれもバランスで、すべての投稿が他者批判になると「批判はいいけどあなたに考えは無いの?」という印象を与えます。印象だけでなく、コメント欄などで言及されたりもします。

戦いである以上相手の弱点を攻めることはあるでしょう。しかし選挙の場合は、他者に対する批判も交えながらも自身の伝えるべきことを軸にして運用することを意識しないと、あらぬしっぺ返しを喰らいます。

やっぱり手数大事

選挙カーや街頭演説では候補者さんの名前を何度も発声されますよね。あれはいかにして自身の名前を有権者に覚えてもらえるかどうかをお考えになられた結果だと思います。

であれば、特にTwitterやInstagramのストーリー機能などは、自身の名前と顔を多くの人に見てもらえるチャンスです。そもそも私がネットをビジネスで活用しようと考えたのは、当時営業職だった私がいかにしてお客様との接触頻度をUPして、自分のことを記憶してもらうよう考えた結果です。

このあたり参考になると思います。

↓↓↓

Twitterのインプレッションは、◯◯すれば上がる! よりツイートを見てもらう鍵の○○とは

ソーシャルメディアでファンと接触するなら一等地に露出せよ。

ただ問題は、特に選挙期間とその前の時期は候補者さん自身がスマホを触って発信する余裕が無いということでした。普段からソーシャルメディアに接している方であれば選挙期間内も変わらず発信されるのですが、そうでない候補者さんは一番大事な時期にまったく発信できないというケースが散見しました。

そこで代替策としてやってもらったのが、秘書さんやスタッフなどいつも候補者さんの周辺にいらっしゃる方が、代わって発信されるという方法です。

それも、本人が投稿しているフリなどせず堂々と「秘書です、今日は◯◯駅前に来ています!」などのコメントを付けて候補者本人ががんばる姿を画像でUPするなど、違和感のない方法がユーザーから好意的なコメントをもらうことができました。

Live配信機能をフル活用する

参議院議員選挙の際はまだまだ活用されるケースも少なかったのですが、この1年ほどの間に各メディアでリアルタイムLive配信機能が充実してきています。特に若い層にアピールしたいのなら、InstagramのLive配信などがポイントになってくるでしょう。

演説をそのまま流すのもいいですし、移動の車の中から応援してくれている人たちへの感謝の言葉を伝えてもいいですし、工夫次第であらゆる情報の発信ができます。

 

◆選挙にソーシャルメディアを利用する際の注意点

 

反論に対する反論には注意

候補者さんの発言に対しては様々なコメントが書き込まれます。好意的なものばかりだと良いのですが実際そうはいきません。本当に腹が立つコメントや明らかな揚げ足取りコメントもあります。しかも相手は匿名で失うものは何もないアカウントであることがほとんどです。

このようなケースではまず冷静に、対応するべきコメントなのかを見極めてください。ほとんどがスルーしても問題ないものなのですが、中には対応するべきものもあります。

「このコメントには対応するべき」と判断した場合も、直接コメントを返すのではなく、泥沼議論にならないよう改めて全体に向け「先ほどの発言の真意は。。」などの対応をすることがベストです。

こうやれば大丈夫!という答えはありません。発生した事象に合わせて適切に対応しましょう。感情論は火に油なので絶対だめですよ。

災害や事故が発生した際の運用

特に予約投稿機能などを使って運用される際に注意しておいて頂きたいポイントです。

たとえば、地方で大きな災害が発生した、その直後に「つかの間のリラックスタイム。このあと◯◯さんとお会いし戦略会議です!」とくつろいでいる画像などUPすると、批判が集中する恐れがあります。普段のソーシャルメディア運用でも十分に気をつける必要があるのですが、特に選挙期間などにミスがあると致命傷になりかねません。

常に世間の動向をチェックしながら運用し、ふさわしくない予約投稿などがあった場合は速やかに削除しましょう。

 

 

企業さんへ向けてソーシャルメディア運用のアドバイスをする際には「政治的な主張や宗教に関連する内容の投稿はダメですよ」と伝えています。しかし、選挙中のSNSの運用で政治的主張をしないというのはナンセンスです。それだけに一定の批判や誹謗中傷が発生することは覚悟しておかなければいけません。

しかし、今や国内にTwitterのユーザーは4000万人、Facebookは2500万人、Instagramも2000万人近いユーザーが存在します。この巨大メディア群を無視するということもナンセンスです。ソーシャルメディアとうまく付き合って有権者に情報を届けてください。

最後に。選挙の時だけ活発になる政治家さんのアカウントを見て、ユーザーはどう感じているかご存知ですか?

「あー、票がほしいからまたこのアカウント選挙前に動き出したんやなぁ。」と思っています。一方、普段からユーザーとコミュニケーションをとっている方は、選挙が始まるとソーシャルメディア内で既に交流を深めていたユーザーが応援してくれるという流れができます。

「今度の選挙はソーシャルをもっと使ってみようかなー」とお考えなら、早めに運用スタートしておきましょう。

参考に参議院選挙が終わった直後に書いた記事にもお目とおしを。おんなじようなこと書いてますね(笑)
国政選挙のソーシャルメディアを内側から見て感じたことを書いてみよう。

 

田村でした。

 

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マストドン 企業担当者はいま何をするべきか

マストドンってどういうものなのか、わかりやすうく書いてみますよ

 

こんにちは田村です。あっちゃこっちゃで書きだるまです。今日は本丸からお届けします。今回は、最近どこに行っても「たむらさん、マストドンってどうっすか?」って言われるので、もうここでまとめて答えておこうと思います。

 

まず、企業のソーシャルメディア担当さんが今なにをするべきかを一言で。

「様子を見ておきましょう」

以上です。個人でいろいろ見ておいてください。

 

 

まあ、新しいメディアが登場して「これからはコレがクルーーっ!」て騒がれたことって、ここ数年何回あったでしょうか。

 

Plagとか。
Plag マストドン
流行らないからおもしろい! 新感覚SNS「Plag**」の魅力
フォローではなく「伝染」でコンテンツが広がるSNS「Plague」
ありましたねー。伝染。

 

TSUとか。
ユーザーがコンテンツで稼げる新SNS「Tsu」スタート
お金が無いけどお金があるように見せていた、知人のヒモ男性がめっちゃやってたのを思い出します。

 

で、アメリカではまあまあ使われているという話もあるPinterestとか。
Pinterest いま
フィード型アプリなら、このPinterestの機能を皆真似るべし
メディア内ではいろいろ試しているみたいですけど、日本の企業が本腰を入れて取り組むほどではないですね。おもしろいんですけどね。

 

挙げればいろいろありますが言いたいのは、盛り上がってから取り組んでも十分間に合うから、今は一部の新しいモン好きに任せておけばいいですよと。

もちろん、マストドン含む、どれも(ヒモの知人がつかってたTSUはもう無いですが)これから伸びる可能性も無くはないので、様子はみておきましょう。で、今みんなが使っているInstagramとTwitterとFacebookを一生懸命地に足をつけてやりましょう。

ここまで読んで大丈夫な方はもう読まなくていいです。とりあえず僕のInstagramでも見ててくださいw 「いや、もうちょっとマストドンのことを知りたい」というあなたは続けてお読みください。

 

マストドン(mastodon)とは

なんかTwitterみたいやなー、と思ってる方も多いみたいですが、ちょーっと違います。イメージで言うと自分が主催のTwitterをつくるという感じでしょうか。

Twitterだとユーザー全員がTwitterにアカウント登録し、そのひとつの世界のなかでフォローし合ってお互いのツイートを見て、RTして引用していいねしながらコミュニケーションを図ります。

mastodonはTwitterみたいにひとつの世界の中に全員が加わるのではありません。mastodonの中にそれぞれの管理者が「インスタンス」と呼ばれる「世界」をつくります。乱暴に言うと「サッカーインスタンス」「野球インスタンス」「テニスインスタンス」とかがあって、それぞれのインスタンスの中で気の合ったユーザー同士で話題を展開する、という感じです。

ユーザーはmastodonそのものではなく、それぞれの「インスタンス」にアカウントを登録します。mastodonに登録するというより個別のインスタンスにIDを持つのです。

異なるインスタンスに加入したければ、別途そのインスタンスで新たにIDを取得します。

インスタンスはエリアで分かれていたり興味関心で分けたりするようになってきてますね。ユーザーが増えれば企業が主催する「インスタンス」を作ってその中にファンを囲い込んで交流したりするようになるのかもしれません。

インスタンス同士の横の繋がりや、フォローしているユーザーの投稿のみを閲覧する機能もあったりします。

 

ちなみに、今日本でいちばんユーザーが多いインスタンスはこちら。


https://mstdn.jp/

2017年4月28日現在、98,433人登録してますね。

 

ご興味あるかたはチャレンジしてみてくださいな。私はしばらくmastodonでは実名出さず、あんなことやこんなことをば、ふふ。

 

田村でした。

 

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プロ野球中継をネットやスマホで見る方法 2017

NPBの試合をスマートフォンやタブレットで見る!

さて、始まりましたプロ野球。ネット✕野球✕SNS研究家の私としましては、主に黄色いチームのチェックに予断がございません。

ただ、10年ほど前と比較すると地上波での野球中継はぐんと減っています。一方CSの有料チャンネルでは民法のように途中で中継が終わることもなく、試合開始から終了まで完全中継されることから、各チームのファンはこぞって加入し視聴しています。

 

とはいえ、ユーザーが見るものは、テレビの画面ではなくスマホに移行しています。調べるとデータはいっぱいあったのですが、こちらとかわかりやすいですね。

スマホテレビ 視聴比較
1日のメディア接触時間の推移です。2016年はテレビ153.0分に対し、スマホ・タブレット・PC連合軍は176.6分です。

 

あとこちらは年代別メディア接触時間です。
年代別 スマホなどメディア視聴時間比較
10代から20代の男子なんか、ほっとんどテレビ見てないですね。

https://ferret-plus.com/4955より

となると今後はテレビで見せるよりネットで配信した方が、見てもらえるチャンスが多いことは誰がどう考えても明らかでしょう。

 

で、野球です。今、ネットで配信されているプロ野球の状況はこんな感じです。

 

スポナビライブ

スポナビライブ 野球中継 2017
スポナビライブ、大体見れます(笑) 読売・広島除く全10球団の主催試合すべて放送です。すごい。
↓↓↓
■ライブ配信の対象:下記10球団が主催するオープン戦、公式戦およびクライマックスシリーズ、西武ライオンズ主催の2軍公式戦(一部除く)。福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズ、埼玉西武ライオンズ、オリックス・バファローズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、東京ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズ

スポナビライブの料金表はこちら。
スポナビライブ料金表

もうこれでええんやないかと(笑)→http://sports.mb.softbank.jp/genre/npb

 

パ・リーグTV

パリーグTV 2017
「いや、自分はパ・リーグだけでいいんです」って方はこちら。通常月額1,450円ですが、パ・リーグ各チームの有料ファンクラブに入っていれば950円でいけます。

パ・リーグTV、詳細はこちら→http://tv.pacificleague.jp/page/pc/schedule/live/

 

スポナビライブかパ・リーグTV、上記2つのいずれか入っていれば大体の試合をカバーできます。問題は読売と広島が主催の試合。セ・リーグのファンだとたとえば広島対阪神戦がズムスタ広島であるときなんかは、もうネットでは見れません。パ・リーグのファンでも、最近はセパ交流戦というのがあります。ひいきチームが東京ドームで読売と試合するときなんかはどうしようもありません。

 

そこで、読売広島問題をカバーするのがこちら。

GIANTS LIVEストリーム

http://vod.ntv.co.jp/program/giants_live/
通常月額¥1,500、ジャイアンツのファンクラブなら月額¥1,000です。

が、これいろいろ調べていると、huluでも見れるという言及が散見されました。huluだと¥933なのでこっちのほうが安くなるのですが、どうでしょう。今度確かめときます。→http://www.hulu.jp/

 

残るは広島。ここは球団として新しいメディアに対して非常に冷たく、去年まではどうしようもなかったのですが、2017年からやっとネットで試合を見られるようになりました。

DAZN

プロ野球中継 DAZN 2017
広島・DeNAの試合が配信されます。Jリーグだけではないんですねー。
https://www.dazn.com/ja-JP

 

あと、阪神ファンなら

虎テレ

虎テレ 2017
月額600円と比較的安いです。スポナビライブで甲子園以外の他球団主催の試合もカバーできるので、そっちの方がいいとか言ってはいけません。虎キチなら加入必須です。異論は認めません。

http://movie.hanshintigers.jp/pc/html/pc.html

 

ニコ生

Dena ネット中継 楽天
ニコ生でも野球やってます。DeNAと楽天の試合が無料で配信されています。ただ、ニコ生ユーザーはご存知でしょうが、無料ユーザーは視聴者が増えると強制的に退室させられます。画質も有料の方がぐっと良くなります。細かなプレーをしっかり見たいならプレミアム会員(月額540円)になって見た方がいいです。

http://ch.nicovideo.jp/npb

 

一応これで全球団のネット配信状況は網羅した感じです。たぶん。

 

基本スポナビ(1,480円)と、読売主催試合のためにhulu(933円)・広島主催試合のためにDAZN(1,750円) 計4,163円でどのチームのファンも全試合見れます。

もしあなたが阪神ファンやDeNAファンだったら、虎テレかニコ生でホームゲームだけ見るとかでも、最初はいいかもですね。でも慣れてしますとどうせ全部見たくなりますよ。

僕はもちろん、いつでもどこでも黄色いチームの試合は見られるようにしていますがね。ふふ。

 

田村でした。

 

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ソーシャルメディア 企業活用 FAQ

SNS 企業活用よくある質問集

こんにちは、田村です。企業さんや地方自治体さんへの初回訪問時、頂くご質問のパターンはある程度決まっています。まとめましたのであなたの企業の場合はどうなのか照らし合わせながら読んでみてください。

 

Q1:成果がでませんがどうしたら良いですか?

A1:まず、御社で言う成果とはなんでしょう。いま運用されているソーシャルメディアがどういう状態になれば「成果が出た」と評価されるのでしょうか。そこをまず決めましょう。

 

Q2:なんとなく始めたのですが何を目指したら良いのかわかりません。

A2:ソーシャルメディアができることは大きく分けて2つあります。1つ目は従来のネット広告同様サイトへの誘導です。2つ目はこれまでのメディアでは接することの無かったユーザーとコミュニケーションを図り認知度を高めることです。いずれか御社のご希望に近いものをソーシャルメディア運用の目標として設定しましょう。

 

Q3:売上が上がりません。

A3:ソーシャルメディアをやれば短期的に直接的に売上が上がると考えておられるなら、それは幻想です。これまでのネット媒体は「売上」や「問い合わせ」などの、いわゆる直接コンバージョンを目的として運用されてきました。同じネット媒体であるソーシャルメディアにも同じ事をお求めであると思うのですが、まったく役割が異なります。

それでも、どうしてもソーシャルメディアで短期的に売上を上げたいなら、各ソーシャルメディアに広告メニューがありますのでそれを使いましょう。

 

Q4:売上が上がらないならそこに費用や人的リソースを割く意味がわからないです。

A4:ではこのような看板を出している企業はどう考えているんでしょうか。直接ここから売上は上がらないですよね。でも結構な費用かかりますよね。
ソーシャルメディアをやる意味

 

Q5:担当者はどんな人物にしたらいいですか?

A5:これは御社のリソースによりますので一概に言えません。ただ、うまくやっておられる企業の傾向としては、もともと現場でお客様と直接接していた方がソーシャルメディアを運用されると、スムーズなユーザーとのコミュニケーションが生まれることが多いです。

 

Q6:何名体制で運用するのが良いですか?

A6:これまで何十社と関わってきた経験からしますと、1名は絶対にダメです。その担当者が体調を壊せば運用が停止します。あと意外に多いのが担当者の退職です。蓄積されたノウハウが一瞬にして無くなります。少なくとも2名は配置するようにしてください。

 

Q7:専任の担当者を置くべきでしょうか。

A7:置くべきですがムリでしょう。私は未だ日本でソーシャルメディア専任の担当者がいる企業をみたことがありません。ただ、兼務であっても十分にソーシャルメディアを活発に運用することは可能です。

 

Q8:アカウントは役割によって(例えばリクルート用とPR用)分けるべきでしょうか。

A8:理想を言うと分けた方が良いです。そのぶんそれぞれのアカウントに濃いユーザーが集まります。集まったユーザーに合わせたコンテンツを展開するとより深いPR効果が見込めます。しかし実際問題、複数のアカウントを運用されている企業さまでは投稿頻度を確保することに非常に苦心されています。ですので、できるだけアカウントの数は増やさずに投稿頻度を確保するというのが現実的な運用になるでしょう。

 

Q9:炎上リスクにはどう対応したら良いですか?

A9:まず、炎上などほとんど起こりません。私は6年間ソーシャルメディアと付き合い続けていますが、担当した企業でソーシャルメディアが原因で炎上したケースは一度もありません(実業での不祥事が原因となりくすぶったことはありますが、それでも影響は極めて小さいものでした)。

正しく運用すれば炎上のリスクは、ゼロにすることはムリですが限りなく小さくできます。そして正しく運用していると、万が一炎上した際にもそのダメージを最小限に食い止めることもできます。

 

Q10:社員の個人利用は禁止した方がいいですか?

A10:禁止しても絶対にやりますのでムダです。それよりもソーシャルメディアとの正しい向き合い方を社内に共有する方が現実的です。

 

Q11:BtoB企業でも利用するべきですか?

A11:するべきです。BtoBと言っても見ているのは人です。PRしたい相手は顧客となり得る法人そのものではなく、法人の担当者という人間です。その人たちに向けて有用な情報を発信すれば効果は出せます。

 

ざっとこんなところでしょうか。また何かあれば随時追記します。

 

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ソーシャルメディアコミュニケーションとは

こんにちは。田村です。ソーシャルコミュニケーションとか言ってますが、そもそもソーシャルはコミュニケーションなのです。

 

僕のお仕事、「ウチの企業のソーシャルメディアアカウントをなんとかしたい」とまずご相談があります。

「◯◯社みたいなアカウントにしたい」とか「ソーシャルメディアを始めたいけど炎上が怖い」とか「Instagramをやらないといけないけどそもそも何を目的にしたらいいんだろう?」とか、ご相談の内容は多種多様です。そして、ご担当者さんのお考えと、各メディアの特徴に合わせて課題をやっつける策を探るという感じになります。

 

ところがたまにあるのが、とにかく自社そのものやサービス・商品を、ソーシャルメディアで見せたい、それもできるだけカッコ良くかわいく、なおかつ多くの人に響くように、というご要望です。

ご要望があれば対応はしています。「いい画像」や「いい動画」を作る人と組んでクライアント様に提供するという流れになります。

 

ただ、ちょっと考えてみてください。この流れって前からある広告制作の流れとまったくおんなじですよね。載せる場所がソーシャルメディアに変わっただけですよね。

もちろん、いわゆるディスプレイ広告で反応される画像と、ソーシャルメディアでウケる絵は異なる傾向もあります。でも、やってることは「多くのひとが見る可能性があるところ」に「自社の宣伝コンテンツを置く」という、もうまったくの広告なのです。

 

知名度の高い企業や商品ならこれでも全然OKです。ソーシャルメディアをやろうがやるまいが一定数のファンは存在するので、そのひとたちがいいねをくれたりRTしてくれたりします。

しかし、知名度が低い企業や、あるいは知名度がある企業であっても「今までと異なる層までファンを広げたい」という考えでソーシャルメディアを活用したい場合などは、これではまったく意味がありません。

 

日本では2010年ごろからソーシャルメディアの企業活用が注目され始めました。しかしほとんどの企業で上記のような「新たな広告(のようなもの)を出稿する媒体」という認識しか持っていませんでした。

普段自分ではソーシャルメディアを使いこなしていても、いざ企業アカウントを運用するとなるとガチガチに構えてしまい「広告」になってしまうのです。

しかし、ソーシャルメディアユーザーが求めているのは広告ではありません(自身が使っている時の感情を考えるとわかるはずなんですけどね)。そこに「広告のような」コンテンツを掲載しても効果が出ません。結果が出ないので「ソーシャルなんか意味ないわ」となります。

 

しかし、感覚的には去年の今頃ぐらいからでしょうか。「それではいかん」と考える企業さんが増えてきたような気がします。

つまり、ソーシャルメディアは使うべき→でも広告(のような運用)をしていても成果はでない→とは言いながら使わないという選択肢は将来的に考えられない→ではどうしたらいいのだろう?という考え方の流れですね。

 

そこでソーシャルコミュニケーションという考え方が出てくるのです。改めて「ソーシャルコミュニケーションとは何か」と聞かれると、「いつもFacebookとかTwitterで個人でやってることをやるだけ」という答えになります。

いいねしたりリプライしたりコメント書いたり。なんかみんなが反応してくれそうな投稿をしてコメントついたら返信したり。ただそれだけです。

資金があれば広告を使うこともあります。ただ、ここで使う広告は「モノを売る」ための広告ではなく「ソーシャルメディアアカウントを盛り上げるため」の広告です。

 

では、うまくコミュニケーションをとっているアカウントの事例を見てみましょう。メディアの特性的にTwitterがやりやすいですね。

パインアメさんTwitter
ソーシャルコミュニケーションとは
このキャプチャの箇所だけ見ると、何を言ってるのかサッパリわかりませんねw 僕がこの部分をピックアップしたのは、とにかく他のユーザーとオンラインで毎日いちゃいちゃしてるということを見せたかったからです。

 

森田アルミ工業さん Twitter
ソーシャルコミュニケーションの方法
パインアメさんとおんなじで、ここだけ見てももうなんのハナシなのかサッパリですが楽しそうですねww

 

ヒストリーチャンネルさん Twitter
ソーシャルメディアでコミュニケーション
最近妙に活発になってきたヒストリーチャンネルさん。番組情報を流したり再放送予定を聞かれたら答えたりしながら、ユーザーと楽しくやってます。

 

ALBIONさんFacebookページ
アルビオン Facebookコミュニケーション
こちらは、どちらかと言うと投稿そのものは「商品告知型」ですが、見ていただきたいのはコメント欄。書き込まれたコメントにはすべてレスポンスされています。ファンからすると、コメントしたら返してくれるのでまたコメントしたくなるといういい循環が生まれます。

 

※昔はバリバリFacebookページを活用していた企業さんが、最近はすごく寂しい状態になってるケースなどもあります。しかしFacebookの国内アクティブユーザーは未だ2000万人を超えています。ちょっとしたコツがあれば、結構カンタンに盛り上げることはできます。チャンスですよ今コレ。

 

個人と個人が楽しくやってるところに、いかに企業が入り込むか。ここがポイントです。何回もいいますが「ウチの商品いいでしょぉ♪だから買って!」って言ってもソーシャルメディアのユーザーは買いませんから。(instaならいけるときもある)

 

これでもまだ「んーーー、でもそんなんしてもメリットないやん。。。」と思っているあなた。メリット3つ書いときます。

・接触頻度が圧倒的にUPする

テレビがメディアとして最強だった時代。企業はこぞって高額な広告費用をかけCMを出しました。しかし今やひとが過ごす時間はテレビからスマホに変わりました。そこで、ソーシャルやるとたとえば

こんなロゴや

こんなロゴ

を頻繁にユーザーのスマホの画面に出すことができるのです。それも特に念入りに作り込んだコンテンツでなくて発言するだけで何度もユーザーと接触できるのです。

・従来のファン層とは異なる層に知ってもらえる。

これ、こないだお客さんが感じておられることとしてお聞きした話しです。
「従来の攻め方だとどうしても今のファンを深掘りするだけになってしまう。ソーシャルメディアで業務と関係無い動きもすることによって、今までは接することなど絶対に無かったひとと関わりを持てるようになるのではないかと考えている。」

いや。おっしゃるとおりです。追記することありません。

・精神衛生上良い

やってると必ずファンやフォロワーから「◯◯使ったけど良かったです!」とか「Twitterフォローしてたおかげで情報ゲットできました!」とか言われるようになります。

まず、担当者はうれしくなります。それを全社に発表したりすると、みんなうれしくなります。精神衛生上いいのです。

 

「えっ、この3つのメリット聞いてもあんまり必要性を感じないんですけど。」とお考えなら、もうソーシャルにコミュニケーションは求めなくて大丈夫です。「広告を掲載するメディア」として運用したほうが成功します。

 

余談ですがちょっと前、「ソーシャルメディア、特にTwitterはその特性上運用を代行するのは難しい」と誰かから言われたことがあります。でも、今僕は片手だけではちょっと足りないぐらいの企業のソーシャルメディアの運用をやってます。

なぜ「代行するのは難しい」と考えるひとがいるのか。それはソーシャルメディアを「広告媒体」と考えているからです。外部でコンテンツを作成し、ご担当者さんに確認しダメだったら修正し、何度かやりとりしてやっと確定し、投稿する。一日に何度も投稿する必要があるTwitterで、確かにこれはキツイでしょう。

ただ、ある程度簡単なコメントへのレスポンスは任せ、商品についての細かい質問については確認してから返信するようにし、トラブルの場合はどうするのか、だけを決めて運用すると、外でもなんでも余裕です。

本当は企業の中の人がやるのがいちばんなんですけどね。

 

田村でした。

 

関連記事>>ソーシャルメディアコミュニケーションの代行業務をできる会社は日本にほとんど無いらしい。

OBTVこそ野球ファンの求めているいまの野球中継のスタイルではないだろうか

今、沖縄にいます。いるんですがちょこちょこ東京のみなさんとオンラインミーティングをしたりしてます。

こないだ、いつものようにFacebookのメッセンジャーでオンラインミーティングを開始したところ、「ええなぁ〜タイガースのおっかけやろ?いつまでおるん?」と言われたのですが、ちゃいます。おっかけてません。おっかけてはいません。働いてます。もうすぐ帰ります。各方面のみなさん本当にすいません。

 

お手伝いしているのはこちらの、沖縄県が主体となって実施している事業です。
プロ野球キャンプin沖縄2017
http://okinawabaseball.com/

期間は2月いっぱい。あと1週間ほどです。今沖縄でプロ野球キャンプがどんな状況なのか、選手の状態からキャンプ地近辺のお店情報までいろいろ載ってますので、見てみてください。

 

で、こちらの事業とベースボール・タイムズさんが運営している「OBTV」とでタイアップしている試み「野球居酒屋 プロ野球選手OBと飲みながら野球のハナシをしよう」(一部今勝手にネーミング)というのがあります。

毎週末、沖縄県内の居酒屋に元プロ野球選手に来てもらい、今年のキャンプを踏まえた各チームの出来や、過去にあった名場面の解説など、いろんなお話しを聞くことができるというものです。

このトークショーの様子はニコ生とYoutubeでLive配信されていて、視聴しているユーザーからの質問にもOBさんが答えてくれます。

 

OBTVの存在自体は以前から僕も知ってました。ただ、ニコ生のOBTVは有料チャンネルということもあり、落ち着いて見たことはなかったのですが。。

——

「OBTVっておもろいでっせ!」って言ってしまうのは簡単です。ではなくて、まず2月の始めから3回放送した「野球居酒屋」で、直接僕の目の前でOBのみなさんがお話ししてくれたことを書きます。

 

「(現阪神タイガース、WBC日本代表のコーチもつとめた)高代さんは、僕が現役のとき投手用のサインを作ってくれていた。手で出すブロックサインは実はすべてフェイクで、左足がコーチャーズボックスから出ていたらバント。両足がボックスに入っていればそのまま打つ。」(元中日・近鉄・横浜・巨人など 門倉健さん)
門倉健 OBTV

 

「DeNAの高卒ドラ5細川くんはすごい。松井秀喜の1年目より飛距離はすごい。おおげさでなく将来の日本の4番になるんじゃないだろうか」(元近鉄・横浜、中根仁さん)
ギャオス内藤 中根仁 OBTV

中根さんいちおし細川くん、次の週行われた練習試合ではいきなりコレです。


僕もコレ現地で見てたんですけど、打った瞬間はたかーーく上がるセンターフライかと思いきや、打球はまったく落ちてこずにバックスクリーンやや右へそのままスタンドイン。中根さんのおっしゃってたことがよくわかりました。

「中日の若手◯投手は、カーブを投げながら作ったフォーム。投手の基本は言うまでもなくストレート。果たしてどこまで通用するか。」(元ヤクルト・ロッテ・中日 ギャオス内藤さん)

 

西山秀二 OBTV
「キャッチャーはリードが大事と言うが、若いうちからうまくできるわけがない。それよりも、わかりやすい数字を残すキャッチャーがいいキャッチャーという評価になる。たとえば打率3割を残すとキャッチャーとしての評価も自然と上がる。あの◯◯だってあんだけポロポロ落としてたのに名キャッチャーって言われてるやろ?」(元南海・広島・巨人 西山秀二さん)

 

もう、実際にやってた人からしか聞けないお話しばかりで、こちらの鼻息は粗くなる一方でございます。

同時にこのトークショーの様子はニコ生やYoutubeを見ているユーザーからのコメントも、OBさんがどんどん拾ってくれます。特にニコ生、あの流れるコメントをOBさんも一緒に見てくれています。

ということはですよ。シーズン始まったら「内藤さん、今日の8裏の筒香のとき、藤浪は首振りましたよね。アレ最初どういうサインが出てたと思います?」とか直接聞けてしまうということですよこれ。

 

ほんとはこういうの、既存のメディアが取り組むべきなのではないかと、個人的には思います。テレビやラジオでの従来からの中継放送にユーザーからの声を瞬時に取り入れる仕組みを組み込むことによって、もっと魅力ある中継になるはずです。

既存メディアがやらんなら僕らがやろう、とOBTVさんが思っておられるかどうかは知りませんが、スマホやネットでコンテンツを楽しむ今の時代、新しい王道はこういう形なのではないでしょうか。

 

このOBTVさん、上にちょっと書きましたが普段はニコ生の有料放送でコンテンツを配信されています。月額540円でこんなお話しが直接聞けると、こないだ初めて知ったわたくし。早速加入させていただきましたよ谷口さん(私信)。

※画像クリックでOBTVのニコ生チャンネルに飛びます。
↓↓↓↓
OBTV ニコ生

 

さて今週末も野球居酒屋。ラストを飾るのはピッカリ投法のピッカリ佐野さんです。
OBTV 佐野
佐野さんは阪神戦の中継で解説席に座られることも多く、今年の阪神についていろいろ聞いてみるのです。楽しみだ。

 

田村でした。

 

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