2017都議選でソーシャルメディアを使って情報を発信する候補者さんはこのへん注意しておきましょう。

都議会議員選挙でTwitterとかFacebookを使って有権者にアピールするには

 

昨年7月、参議院議員選挙の際に内側からソーシャルメディア運用をサポートするという経験をさせて頂きました。まもなく始まる都議選、こちらでもその時に起こったことから得たものを参考にして頂けるのではないかと考えました。

そこでこの記事では、選挙活動の中で「効果を生むポイント」「注意するべきポイント」をいくつか記載しておきます。

本来、実際に投稿された例を挙げて紹介したほうがおわかり頂きやすいのですが、記事の性質上具体例を紹介できないこと、ご容赦ください。

 

◆ソーシャルメディアで有権者からの反応を得るには

 

他党・他候補者の批判をする

企業さんのコンサルをするときなんかもやるんですが、この時も投稿の種類に合わせてどのような投稿が反応が良かったのか・悪かったのかというのを分析しました。結果「批判は跳ねる(効果が良い)」でした。

ただこれもバランスで、すべての投稿が他者批判になると「批判はいいけどあなたに考えは無いの?」という印象を与えます。印象だけでなく、コメント欄などで言及されたりもします。

戦いである以上相手の弱点を攻めることはあるでしょう。しかし選挙の場合は、他者に対する批判も交えながらも自身の伝えるべきことを軸にして運用することを意識しないと、あらぬしっぺ返しを喰らいます。

やっぱり手数大事

選挙カーや街頭演説では候補者さんの名前を何度も発声されますよね。あれはいかにして自身の名前を有権者に覚えてもらえるかどうかをお考えになられた結果だと思います。

であれば、特にTwitterやInstagramのストーリー機能などは、自身の名前と顔を多くの人に見てもらえるチャンスです。そもそも私がネットをビジネスで活用しようと考えたのは、当時営業職だった私がいかにしてお客様との接触頻度をUPして、自分のことを記憶してもらうよう考えた結果です。

このあたり参考になると思います。

↓↓↓

Twitterのインプレッションは、◯◯すれば上がる! よりツイートを見てもらう鍵の○○とは

ソーシャルメディアでファンと接触するなら一等地に露出せよ。

ただ問題は、特に選挙期間とその前の時期は候補者さん自身がスマホを触って発信する余裕が無いということでした。普段からソーシャルメディアに接している方であれば選挙期間内も変わらず発信されるのですが、そうでない候補者さんは一番大事な時期にまったく発信できないというケースが散見しました。

そこで代替策としてやってもらったのが、秘書さんやスタッフなどいつも候補者さんの周辺にいらっしゃる方が、代わって発信されるという方法です。

それも、本人が投稿しているフリなどせず堂々と「秘書です、今日は◯◯駅前に来ています!」などのコメントを付けて候補者本人ががんばる姿を画像でUPするなど、違和感のない方法がユーザーから好意的なコメントをもらうことができました。

Live配信機能をフル活用する

参議院議員選挙の際はまだまだ活用されるケースも少なかったのですが、この1年ほどの間に各メディアでリアルタイムLive配信機能が充実してきています。特に若い層にアピールしたいのなら、InstagramのLive配信などがポイントになってくるでしょう。

演説をそのまま流すのもいいですし、移動の車の中から応援してくれている人たちへの感謝の言葉を伝えてもいいですし、工夫次第であらゆる情報の発信ができます。

 

◆選挙にソーシャルメディアを利用する際の注意点

 

反論に対する反論には注意

候補者さんの発言に対しては様々なコメントが書き込まれます。好意的なものばかりだと良いのですが実際そうはいきません。本当に腹が立つコメントや明らかな揚げ足取りコメントもあります。しかも相手は匿名で失うものは何もないアカウントであることがほとんどです。

このようなケースではまず冷静に、対応するべきコメントなのかを見極めてください。ほとんどがスルーしても問題ないものなのですが、中には対応するべきものもあります。

「このコメントには対応するべき」と判断した場合も、直接コメントを返すのではなく、泥沼議論にならないよう改めて全体に向け「先ほどの発言の真意は。。」などの対応をすることがベストです。

こうやれば大丈夫!という答えはありません。発生した事象に合わせて適切に対応しましょう。感情論は火に油なので絶対だめですよ。

災害や事故が発生した際の運用

特に予約投稿機能などを使って運用される際に注意しておいて頂きたいポイントです。

たとえば、地方で大きな災害が発生した、その直後に「つかの間のリラックスタイム。このあと◯◯さんとお会いし戦略会議です!」とくつろいでいる画像などUPすると、批判が集中する恐れがあります。普段のソーシャルメディア運用でも十分に気をつける必要があるのですが、特に選挙期間などにミスがあると致命傷になりかねません。

常に世間の動向をチェックしながら運用し、ふさわしくない予約投稿などがあった場合は速やかに削除しましょう。

 

 

企業さんへ向けてソーシャルメディア運用のアドバイスをする際には「政治的な主張や宗教に関連する内容の投稿はダメですよ」と伝えています。しかし、選挙中のSNSの運用で政治的主張をしないというのはナンセンスです。それだけに一定の批判や誹謗中傷が発生することは覚悟しておかなければいけません。

しかし、今や国内にTwitterのユーザーは4000万人、Facebookは2500万人、Instagramも2000万人近いユーザーが存在します。この巨大メディア群を無視するということもナンセンスです。ソーシャルメディアとうまく付き合って有権者に情報を届けてください。

最後に。選挙の時だけ活発になる政治家さんのアカウントを見て、ユーザーはどう感じているかご存知ですか?

「あー、票がほしいからまたこのアカウント選挙前に動き出したんやなぁ。」と思っています。一方、普段からユーザーとコミュニケーションをとっている方は、選挙が始まるとソーシャルメディア内で既に交流を深めていたユーザーが応援してくれるという流れができます。

「今度の選挙はソーシャルをもっと使ってみようかなー」とお考えなら、早めに運用スタートしておきましょう。

参考に参議院選挙が終わった直後に書いた記事にもお目とおしを。おんなじようなこと書いてますね(笑)
国政選挙のソーシャルメディアを内側から見て感じたことを書いてみよう。

 

田村でした。

 

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