ChatGPTは有料版で使うべきか?無料版との違い

結論、お仕事で使うならぶっちぎりで有料版にするべきです。何が違うか書きます。検索すると無料版と有料版の違いがいろいろでてきます。検索でヒットした情報を見ていると、GPT-4のほうが処理スピードが速いとか、アウトプットの質が良いことなどがわかります。

その中で私が使って「んー、やっぱりこれは有料版の方がいいなぜったい」と感じている部分をピックアップします。ブラウジング機能とプラグインです。

※登録したら誰でも使える無料版は”GPT-3.5″。これを有料版にすると”GPT-4″というグレードが高い仕組みのAIが使えます。月額20ドル(1ドル140円だと2,800円)支払えば有料版に変更できます。

 

・ブラウジング

基本的には有料版無料版いずれも2021年9月までの情報がインプットされています。インプットされた情報に基づいて、ユーザーが書き込んだプロンプト(命令文)に対して反応してくれます。

しかし先日有料版で利用できるようになった”ブラウジング機能”を使うと、今現在オンライン上に存在するすべての情報をもとにアウトプットしてくれます。

どのぐらい違うのか見てみましょう。もしいまあなたがChatGPTを使えるなら「◯◯(自分の名前や会社名)について詳しく教えてください」と入力してみてください。

私も自分の名前でやってみました。

 

無料版

おいい。。。こういう回答がでるのを見て「やっぱChatGPTって全然まだ使えないねー」となりがちです。

 

有料版

はい、ちゃんと調べてアウトプットしてくれてます。だいぶ有料版のほうがかしこいです。

 

・プラグイン

プラグインというのはChatGPTの標準の機能に加えて、用途を特化したさまざまな機能を追加できるものです。空っぽのiPhoneにアプリをインストールしてどんどん便利にしていくイメージです。私が過去にいくつか紹介した記事がありますが、いずれもプラグインを利用しています。

ChatGPT:分譲マンションの販売データを読み込ませて分析する

ChatGPT:契約データから顧客の傾向を分析する

この2記事はクラウド上のデータを読み込んで分析できる”Noteable”というプラグインを使っています。

 

そのほか、特定のWebページの内容を読み込み要約したりアウトプットの参照にしてくれる”WebPilot”

 

PDFを読み込んで参照要約してくれる”AskYourPDF”

 

テキスト情報をわかりやすく図に転換してくれる”Show Me Diagrams”

 

販売ページの内容をコピーライティング目線で改善指導してくれる”Copywriter”

 

チャートやグラフを作ってくれる”daigr.am”

などなど。

 

本日2023年6月25日現在ChatGPTに追加できるプラグインは500を超えており、さらに現在進行形でどんどん増えています。プレーンな状態でChatGPTを使うのもいいですが、プラグインで機能を追加して自分の使いやすいようにどんどんカスタマイズしていきましょう。

個人事業だけでなく、企業や団体でChatGPTの導入を検討されている場合にも、まずは1つ有料版のアカウントをつくっていろいろ触ってみるといいですよ。

 


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ChatGPTは今目の前にある業務を効率化できるのか??

「あれができるこれができるChatGPTはすごい。」

SNSのフィードを眺めていると、ChatGPTに関する情報がどんどん流れてくるようになりました。流れてくる情報を見ながら私もいろいろ試して、使えそうなものは自分でアレンジして実際にやってみて発信するようにしています。

エクセルやスプレッドシートのデータをChatGPTに読み込ませる

ChatGPT:不動産仲介会社の契約データから顧客の傾向を分析する

ほかにもいろいろあるんですけど、どうも流れてくる情報の多くは
・ある程度ChatGPTに向かいあう時間がある
・プロンプト(ChatGPTに何をしてほしいかを伝えるための命令文)をあれこれ適正化する発想(知識)をもっている
という状況でないと、それをやるのは難しいんじゃないかなぁ??と感じるような活用法も結構目に入ります。

 

SNSマネージャー養成講座をつくったときもなんですが、僕がいっつも重視してるのはこういった新しい技術に対して「専門家ではない普通のビジネスパーソンがいかに使いこなせるようになるのか。」です。

 

ChatGPTが噂になってるから使ってみたけど、なんか適当なことしか言わなくて実務にはあまりつかえないーーーー

みたいなお話もよく聞きます。内容をよく確かめてみるとそれぞれ正しいアウトプットを出すための解決法はあったりします。でも昔の僕のように、専門家でない会社員という立場だとその解決法にたどりつくまでに挫折したりします。で、昔からのやりかたで目の前の実務を処理し続けます。

 

もちろん、ChatGPTはデータの分析やSNSの投稿をつくったりといろんなことに使えるのですが、まず目の前の実務を効率化するところから使ってみてはどうだろう??その視点から書いたのが、まもなく発売される『世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座』の第5講「ビジネス現場で利用するためのChatGPTプロンプト集」です。

↓第5講のインデックス↓
01 クライアントとのコミュニケーション
02 上司とのコミュニケーション
03 同僚とのコミュニケーション
04 会議の計画や進行

 

たとえばこんな業務。
↓↓
商品金額の問い合わせに対する返信文作成
提案書や見積書のインデックス作成
プレゼンテーションの構成案作成
ミーティングのアジェンダ作成
業務内容の報告
上司やお客様からのオーダーに対しての回答内容を考える
プロジェクトメンバーへの進捗報告
会議内容の要約

などなど、どこの会社でも(あるいは個人事業でも)ありますよね。これらの業務をChatGPTで効率的に処理できれば、空いた時間を他の創造的な業務に割くことができます。本書の第5講ではいままでチャレンジしたけどうまくいかなかった方のために、その方法を書いてます。

 

最終的にはChatGPTでアウトプットされた内容を100%そのままコピーして使うのではなく、まだ人間の目で確認する必要はあります。しかしゼロから作業することを考えると大幅に時間と手間をカットすることができます。

あなたが今やってるお仕事を、ChatGPTでラクにしてみましょう。

 

 


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ChatGPT:分譲マンションの販売データを読み込ませて分析する

新築マンションを販売していた時には、近隣物件の分析が必須でした。お客様との商談の中でこんな要素があるからです。

・同時期に販売している他の物件と比較して、メリット・デメリットを明確にする。
・過去に販売されていた物件と比較して、相場の流れや同条件の住戸の値付けなどを把握する。
・買い替えが発生する時に、売却物件の相場を知っておく。

当時はデータを全部エクセルに入力して、物件別の平均単価を見られるようにしたり、必要に応じて必要な数値をピックアップしたものです。

しかしこれがChatGPTを使うとだーーいぶラクになります。

 

まずは手元にある近隣物件のデータベースをCSVに変換してChatGPTに読み込ませてください。データ量は大きければ大きいほどいいんですが、できれば「現在販売している近隣物件」と「過去に販売された近隣物件」は利用する用途が違うのでそれぞれ別で作業したほうがいいです。今回も架空のデータを作成しました。6000件ほどのデータベースができました。

エクセルデータをChatGPTに読み込ませる方法はこちら
↓↓↓
エクセルやスプレッドシートのデータをChatGPTに読み込ませる

データを読み込ませることができたらあとはなんでも知りたいことを聞いてみましょう。

 

たとえばまずオーソドックスなところからいきましょうか。

“マンションAの分譲価格の平均値を出してください。”

“マンションAの平均専有面積単価を出してください。”

このへんは余裕ですね。

 

では実際にお客さんが「近隣に住んでる自分のマンションを売って、あなたの売ってる新築マンションを買いたい」とおっしゃった、みたいな場面を想定します。お客さんが持ってるマンションは「マンションB、5階部分、77㎡」であったと仮定します。

直近の近隣物件の売買事例から以下のようにデータを出します。

さらに階数ごとのデータも出してみます。5階部分以外の状況もわかりますね。

もちろん、この数値をそのまま使えるわけではありません。あくまでも事例から導かれた数値なので、これを元にいつものように「不動産業者が買い取るなら◯万円・一般のお客様向けに売り出すなら◯万円、どうしましょう。」みたいな話しをする材料として使うわけです。

 

もう1例実際の場面を想定してみます。お客さんが「マンションCの5階とここのマンションを比較している」みたいな話になったとしましょう。私が営業をしていた当時だったら「マンションCの5階てどんなんやった?パンフレットあったっけ?価格表とか誰か持ってる??」とひと騒動でしたが、ChatGPTにデータを入れておけばこうなります。

それぞれの住戸の概要も出力してくれます。

もちろん間取りなど他の情報があればさらにいいですが、このあたりの基本的な数値がわかっているとだいぶ商談もしやすくなりますね。

 

さらにさらにデータさえあれば「どのエリアのお客さんが買ってくれてるのか」「来場するけど買ってくれないお客さんの属性は?」などいろいろ調べることもできます。こちら参考にしてください。
↓↓↓
ChatGPTで契約データから顧客の傾向を分析する

 

とにかく、元データさえあればなんでもいろいろできます。「こんなんできませんか?」みたいなのがあればやってみますので、ご相談ください。

 

 


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#ChatGPT本 関連書籍2冊予約購入でセミナーへご招待!:Amazonキャンペーン

キャンペーンは終了致しました。(皆様のおかげで発売前増刷がきまったようです。ありがとうございます!)

 

久々に書籍を出します。今回の題材は”ChatGPT”です。たまたま同時期に発売される山田稔さんのChatGPT本と併せて読むと毎日のSNSコンテンツ作成のみならず、業務効率化にお役立て頂けます!

せっかくなので、キャンペーン期間内に2冊同時に予約していただいた方をChatGPTをビジネスに活用するためのTips満載無料セミナーにご招待します!

 

1.『コンテンツホルダーのためのChatGPT超入門』山田稔さん著

コンテンツホルダー向けにChatGPTの活用方法を詳しく解説しています。具体的な手法としては、セミナーや講座の構築、Kindle出版・商業出版でのブランディング、ブログ・SNSでのマーケティング、SNS広告での集客、セールスレターでの成約など、コンテンツビジネスを始めるための実践的な方法を提供しています​。

また、ChatGPTのAPIについても詳しく解説されており、APIの概要から、APIキーの取得方法、APIの料金と利用制限などが詳しく説明されています。ChatGPTをビジネスに応用する際のコミュニケーション例や、プライバシーとセキュリティの注意点もまとめられています。さらに、ChatGPTがビジネスに革命を起こす可能性についても考察が加えられています。

 

2.『世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座』田村憲孝著

SNSコンサルタントとしてクライアント様にどうChatGPTを役立ててもらえるのか。また元営業職として、営業の現場でどう利用できるのか。このあたりを考えながら書きました。

ChatGPTの基本的な使い方から活用法までを解説しています。文章の推敲や校正、長い文章の要約、文章のスタイルやトーンの変更、多言語翻訳などの基本操作、ビジネスメールの作成やブレインストーミング、広告コピーの制作などのビジネス応用、さらにはTwitter、ブログ、YouTube、Facebook、Instagramとの連携方法などを網羅。GPT-4対応のプロンプト例やおすすめプラグインも紹介しています。

 

キャンペーン期間は6月24日(土)と25日(日)の2日間。この期間中に『コンテンツホルダーのためのChatGPT超入門』と『世界一わかりやすい ChatGPTマスター養成講座』の2冊を予約購入された方全員を、セミナーに無料でご招待します。

※セミナー日程
・8月26日(土)午後13:00頃開始予定東京GINZA SCRATCH
(いろいろイベントやっておられます!→ https://ginzascratch.jp/event/)
・9月2日(土)大阪午後開始予定(会場未定)
※応募者多数の場合、出席できなかったお申込者様にはアーカイブ動画をご覧いただけるようにします。

 

よし!参加しようというあなた、6/24(土)か25(日)Amazonでまずこちらの2冊の書籍を予約してください。

↓↓
コンテンツホルダーのためのChatGPT超入門

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購入後、Amazonからメールで注文番号が届きます。それぞれの注文番号を控えてください。

キャンペーン登録フォームに注文番号と必要事項を入力してください。

キャンペーンは終了しました。多数のご参加ありがとうございました。

 

 

エクセルやスプレッドシートのデータをChatGPTに読み込ませる

この記事ChatGPT:不動産仲介会社の契約データから顧客の傾向を分析する

をSNSでアップすると「どうやってデータをアップロードするん?」とコメントがあったので書いときます。

 

2023/9/20追記 今はこちらの記事に記載されているAdvanced Date Analysis(cord intepreter)を利用すると早いです。

 

 

 

 

 

まずエクセルやスプレッドシートのデータをCSV(カンマ区切り)で保存してください。

エクセルでデータを開いた状態で、
ファイル→名前を付けて保存
と進み、データを保存する時に「CSV UTF-8(コンマ区切り).csv」を選択して保存します。

 

元のデータが短い場合はこの記事に書いているように直接ChatGPTのプロンプトの一部として貼り付ければそのまま分析に使えます。
ChatGPTにTwitterアナリティクスのデータを読み込ませて分析する

この記事の事例ではTwitterアナリティクスのデータですが、なんでも汎用できます。

 

でもcsvのデータの文字数が多すぎるとこう言われます。

長すぎるやろもうちょっと短いのにしてくれ、とのことです。

 

ではこの長いデータをChatGPTに読み込んでもらいましょう。まず、アカウントを有料版のChatGPT Plusにアップデートしてください。無料版ではちょっときついです。

ChatGPT Plusへのアカウント切り替えの方法はこちら。
https://zenn.dev/umi_mori/books/chatbot-chatgpt/viewer/chatgpt_plus

 

そしてプラグインをインストールしておきます。インストールするプラグインは”Noteable”です。

あと、読み込ませたいCSVデータをオンライン上のストレージにアップしておく必要があります。私はDropboxを使ってます。Googleドライブのデータはこんなことを言われてだめでした。

プログラミングなどの知識があれば簡単かもしれないですけど、普通の人はムリですね。

 

Dropboxにデータをアップしたら、リンクをコピーします。このリンクをNoteableを使ってChatGPTに読み込ませます。

 

では、コピーしたリンクをChatGPTに読み込んでもらいましょう。

↑こんなふうになんかごちゃごちゃと言い訳をして読み込んでくれないことがあります。ごちゃごちゃいわれたらもう1発「ごちゃちゃ言わんとやってくれよー」とつっこんでみましょう。

やったらできるやないかーい。

 

あとは読み込ませたデータから分析したいことを聞けば答えてくれます。並べ替えて表を作ったりすることもできます。

たとえば「◯◯の指標が多い順番に並び替えて表にしてください」とか、「◯◯の指標が高いデータの傾向を調べてください。」とか問いかけてみるといいです。

 

※クラウドストレージにアップするデータは個人情報や機密情報が含まれていないか十分に確認をして利用してください。

 

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ChatGPT:不動産仲介会社の契約データから顧客の傾向を分析する

今どんな人が活発に購入しているのか。どこに住んでる人がどこの物件を買っているのか。東京カンテイさんとかレインズとか全宅連さんのデータを見ると市場全体の傾向は確認できます。もう一歩踏み込んで、自社のあるいは特定の店舗のお客さんはどんな動きをしているのか、ChatGPTを使って見てみましょう。

 

まずは自社の契約者のデータを読み込みます。
※今回私の手元には顧客データは無いので、架空のデータベースをChatGPTでつくりました。架空ですので実際の各地域の相場などは実情とだいぶ違います。プロンプトはこんな感じです。

“架空の不動産売買顧客データをつくってください。各項目に表示する内容は()内の選択肢から選んでください)
項目は 住所(西宮市・大阪市・芦屋市)・購入地(西宮市・大阪市・芦屋市)・問い合わせ年月(2023年x月)・契約年月(2023年y月)・購入前(賃貸・持ち家)・購入物件(マンション・戸建)・購入価格(1500万円〜8000万円、100万単位まで)”

約500件のデータを作ってくれました。

 

データを読み込めればあとはなんでもわかります。

例えば、現住所と契約までの平均期間を聞いてみます。

なるほど。そんなに大きく変わらないがあえて言うと芦屋市の人はやや早く決めてくれる傾向にあると。

 

では、どの地域からどの地域に転居しているのかを見てみましょう。

芦屋市に住んでいて西宮市の物件を購入している方が多いと。

 

その他複合的な要素も組み入れてみます。住所と購入地、それに平均契約期間と平均購入価格を組み合わせて分析してみます。

 

ではこの中で、問い合わせから契約期間が短いものはどのパターンなのでしょうか。平均契約期間が短い順に並び替えてみました。

 

今回、データベースに入力した要素は以下のとおりです。
住所(市単位)
購入地(市単位)
問い合わせ年月
契約年月
購入前(賃貸・持ち家)
購入物件(マンション・戸建)
購入価格

さらに
住所と購入地を町単位まで
家族構成・人数
勤務地
などを入力することでさらに詳しく分析できます。

 

これらのデータを分析することで、広告配布エリアや訴求ポイントの修正など、あらゆる施策に反映できますね。

※情報保護の観点から、この分析をする際にはお客様のお名前や住所地番など個人が特定できる情報は入力しないようにしてください。

 

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