Facebook広告にターゲティング設定は本当必要なのか。1ヶ月調べてみた結果。

フェイスブック広告 ターゲット設定すると効果はどう変わるのか

 

ターゲティングの種類

フェイスブックの広告は細かなターゲティングが可能です。大きく分けるとふたつ。

1.住所は市区町村レベルまで。あと年齢や性別、使ってる言語など属性情報に基づくターゲティング。
facebookad areatarget

2.ユーザーが登録している興味関心の情報に基づくターゲティング。
interest taraget

 

実際に運用する場合は合わせ技になります。「横浜市から半径50km以内に住んでる30歳以上の女性で美容に興味のあるユーザー」とかですね。

はたしてターゲティング設定は必要なのか

地域でビジネスを展開している場合は、エリアターゲティングは必須です。沖縄のお店の広告を北海道の人に見せても、あんまり意味無いですからね。

基本的には拠点のある地域から半径80kmとかで設定すると良いでしょう。配信範囲については人口密度やその地域でメインとなる交通手段によって変わりますので、調整してください。

次、興味関心に関するターゲティングです。これ、僕は要らないんじゃないかと感覚的に思ってました。

なぜターゲティングが不要だと考えたか

お客様に「Facebookファンを集めるために、広告をやりましょう」と言うと、「え、広告ですか。。。」とあまり良くない反応をされることが結構あります。お客様ご自身がイチユーザーとしてFacebookを使ってるとき、広告なんかほとんどクリックしない、というのが主な理由です。時には広告が表示されることそのものに嫌悪感を感じる方もいらっしゃいます。

でも、広告すると確実にファン増えます。ほれ。
Facebook広告でファンを増やす

僕が運用しているあるFacebookページのインサイトデータです。青が濃いところが広告によるファン獲得数です。これ、どういうことでしょう。

実は結構カンタンなハナシで「興味のない広告」はクリックしないけど、「本当に興味のある広告」はみんなクリックしてるということです。広告を配信すると、効率(獲得単価)の高低はありますが、確実にファンを増やすことができるのです。

で、「本当に興味のある広告」しかクリックしないということになるとですよ、興味関心のターゲティングをする意味はあるのか?と思ったのです。たとえばこの広告。
野球のFacebook広告

まったく野球に興味無い人がみても絶対クリックしませんよね。一方、Facebookの興味関心欄には「野球」と記載していなくても、ちょっと野球には興味があるという人だったらクリックするかもですよね。ということは広告の設定でわざわざターゲットを指定しなくても、広告の画像やテキストそのものによってターゲティングができてしまうのです。

ということは、とにかく多くの人に見てもらうためにターゲティングを外してしまったほうが良いのではないかと、仮説を立てたわけです。それで獲得単価を抑えることができたら、Facebookページを運用している人も、そのFacebookページを見つけてファンになった人も、みーんな嬉しい状態になるわけです。

 

なので、ターゲティングはしてもエリアだけにしておきましょーう!それでは!

と言ったら怒られるので、試しましたよ試しましたよ。それもお客様のFacebookページでやったら迷惑がかかるので、個人的にやってるFacebookページで試してみましたよ。

Facebook広告 ターゲティング有無 検証

検証したのはこのページ。
野球とネットとソーシャルメディア Facebookページ

比較したのは

1.興味関心ターゲティングあり
興味関心ターゲットON

2.エリアターゲティングのみ(それも「日本」とでっかくターゲティングしてほぼターゲティングしていない状態。唯一「このFacebookページにいいねした人を除く」に設定。)
Facebook野球広告 エリアターゲ

2016年2月いっぱい、それぞれ3万円ずつ配信してみました。

結果
FacebookAdターゲット有り無し比較
上段がターゲットあり・下段がターゲットなしです。仮説をおもっきりひっくり返されました。ファン獲得単価は「ターゲットあり」が「無し」に比べると約半分。リーチやファン獲得数はもう圧倒的です。やっぱしターゲティングは必要でしたっ!

 

今回、同じ広告で「ターゲティングあり」のものと「ターゲティングなし」の2つ走らせてみました。なので、2つとも表示されたユーザーもいると思います。異なるのはターゲティングのみで他はまったく同じ条件としたかったので、今回はその重複は見ないことにしました。。

しかしこれだけ明らかな結果が出ると、よっぽど成果が出ることが明らかな場合以外は「興味関心ターゲティング」をちゃんと設定し、さらに広告クリエイティブそのもので興味関心のあるユーザーを集めるのが良いでしょう

ただ、あまりターゲットを絞り過ぎると母数が小さくなり、ファンが集まらなくなってしまいます。そのものズバリのターゲットだけでなく、類似ユーザーもターゲットに入れながら母数を確保して広告を配信しましょう。

 

あ、そうそう。人集めてもちゃんと運用しないとダメですよ。「ファンは◯万人いるけどこれなんの役にも立ってないんじゃないか?ええっ!?」って上司とかに言われますよ。

Facebook広告と通常運用の絶妙なコラボレーションについて知りたい方はこちらをどうぞ。
>>絶対に盛り上がるFacebookページが運用できる、広告の活用と日頃の運用とは

 

田村でした。

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Instagram アカウント切り替え手順 iPhone Android

インスタグラム アカウント切り替え手順 iPhone Android (誤爆は怖い)

 

インスタグラムのスマホアプリで複数のアカウントが切り替えられるようになりました。

以前は異なる複数のアカウントを一つのスマホで利用する場合、一旦ログインし新たなアカウントでログインし直す必要がありました。非常に不便だったのですが、今回のアップデートによって事前に複数のアカウントを登録しておくことで簡単にアカウントが切り替えられます。

でもそうなると誤爆が怖いです。ソーシャルメディアの誤爆がどれぐらい怖いか、この記事最後まで見てください。

ではまず手順いきます。iPhoneでもAndroidでも同じです。

 

インスタアプリにサブのアカウントを登録する

右上の設定アイコン(歯車みたいなやつ)をタップ
IMG_6811

画面を下までスクロールして「アカウントを追加」を選択
IMG_6808

追加するアカウントのIDとパスワードを入力。ログインボタンをタップ
IMG_6805

で完了です。

 

アカウント切り替え操作

右下に表示されているアイコンを長押しタップ
IMG_6812

画面の下部に登録したアカウントがすべて表示されます。ここで使いたいアカウントを選択すればOKです。
IMG_6813

 

でも気をつけて。誤爆。こわい。

インスタグラムに限りませんが、複数のソーシャルメディアアカウントをひとつのアプリで利用する場合、「いま自分がどのアカウントを選択しているのか」を必ず確認するようにしてください。

いずれもプライベートで使っているアカウントなら「やっちゃった」で済みます。しかし、自分のプライベートアカウントと勤め先の公式アカウントを同時に登録するといわゆる「誤爆」が怖いです。飲み会の写真とかを公式アカウントにアップしてしまうと恥ずかしくてしにそうになります。ご注意を。

 

↓こないだあった盛大なtwitterでの誤爆例。↓

★誤爆
清原トレインフォ誤爆1

★お詫び
清原トレインフォ誤爆2

こわいですね。

 

田村でした。

 

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あなたの会社のソーシャルメディアの投稿が「マンネリになってきたかな」と思っても全然心配など要らない理由とは

facebook twitter instagram マンネリ化対策

んんん、投稿するネタが無いなぁ。。アレも前にやったしこの画像も去年似たようなん載せたし。。。

大丈夫です。前におなじような投稿をしてたとしても、気にせず投稿してください。理由と対策いきます。3つ。

1.あなたが思うほどみんなはあなたの投稿を覚えていない

自分のTwitterとかブログとかFacebookとか、ときどき見返したりしませんか?僕は見返します。自分が大好きなわけではありません。あの頃こんなことがあったとか、過去にどんな投稿がいい反応があったのかとか見て参考にしたいからです。

なのであなたはあなた自身がやってSNSの投稿を、どれだけ濃いファンよりも良く知っています。3ヶ月前に何を投稿したかも、あなたは知っています。

でも、ファンはそんなもの忘れています。ユーザーはあなたのFacebookページだけを見ているわけではありません。Twitterは何百人フォローしています。3ヶ月も4ヶ月も前のあなたの投稿を覚えていません。

逆に覚えてくれていたら、ものすごくあなたの会社のことを好きなファンです。そこまであなたの会社のことを好きなら、多少前の投稿と似ていてもまったく不快に思いません。むしろ「あ、これ知ってる知ってるー、わたしめっちゃファンだからよくしってるよこれーーー、いいねポチー」です。

発信者目線ではなく、受信者目線でみるとそうなりません?

2.そんなにネタが豊富な会社はこの世に無い

Twitterなら1日10投稿以上、Facebookなら毎日1投稿、ブログはどんなに更新してなくても週に1記事(お前してへんやんけという苦情は受付ません)更新してくださいと、コンサルの時にはクライアントさんに伝えています。

それだけの頻度で投稿していると、ネタはすぐ1週します。どんどん新たな投稿材料が出てくる企業さんなどありません。安心してください、ネタが無いのはあなたの会社だけではないですから。

んじゃどうするか。似たような投稿でもやっていかないといけないですよね。もちろん、まったく同じ画像を使うのはマズいですが、ちょっと切り口を変えれば異なる投稿は作れるはずです。

同じ場所でも天気が違えば見せ方は変わります。同じモノでも使う人が違うと見せ方も変わります。どうにでもなります。

3.でも会社のほかの部署の人とか役員とかが「最近ウチのソーシャルマンネリじゃない?」とか言ってくる

チャーンス!です。「そうなんですよ、困ってるんですよーー。そちらの部署でなんかいいネタないですか!?もしよかったらお仕事風景を取材とかさせてもらってもいいですか!!」と言ってやりましょう。相手も言った手前断りにくいでしょう。ネタ確保元が1つ増やせるかもです。

 

手を動かしていれば新しい投稿のアイデアは浮かんできます。マンネリだと心配して公開しないより、多少以前の投稿と似ていても投稿頻度が確保されるほうがずっとマシです。

特にFacebookの場合、投稿頻度が低くなるとそもそも情報がユーザーに届かなくなりますから。

 

というわけで、マンネリ気にせずいきましょう。

 

田村でした。

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なぜそのインフルエンサーはソーシャルメディアを辞めたのか

エセナ・オニールがSNSアカウントを削除した理由を考えてみる

ちょっと前、2015年11月にこんな記事が流れていました。

人気インスタグラマーが突然の引退宣言! ソーシャルメディアの落とし穴とは?

オーストラリアのエセナ・オニールさんという18歳の女の子。インスタグラムのフォロワーが50万人、YouTubeとタンブラーが20万人、スナップチャットで6万人のつながりを持つという、超インフルエンサーです。
インフルエンサー オーストラリア SNS削除

企業とのタイアップ投稿なども行い、ソーシャルメディアで生活できていたオニールさんが

「“ソーシャルメディア”は不自然な写真と、編集されたビデオクリップを互いにランク付けしあっているにすぎないわ。それは誰かに認められたい、っていう欲求に基づいたシステムなの。“イイね!”やページビュー、フォロワーの数とかでね。それって完全にエゴ。四六時中他人を眺めていて、一体いつ私たちは自分自身を理解して、自分の本当の目的や才能を見極めることができるというの?」

という言葉を最後に、すべてのソーシャルメディアアカウントを削除したのです。

結構ネット上でも話題になったので、覚えている方も多いのではないでしょうか。この一件、「やっぱソーシャルはほどほどにしないとねー」ぐらいに捉えていると本質は見えません。

10代にしてソーシャメディアで多大な影響力を持ち、それが収入を生むという、だれもが羨む状況であった彼女がなぜ「ソーシャルメディアはミジメだから辞める」という選択をしたのでしょうか。

 

ソーシャルメディア 2つの用途

まずは上記のような特定の案件について考えるのではなく、ソーシャルメディアの用途について一般論として考えてみましょう。

ソーシャルメディアをどう利用するのかは、もうひとそれぞれです。ですがあえて用途を大きく2つに分けるとすると、

1.知人や好みのタレントなどの投稿を楽しみ交流する。

2.自分のビジネスに有効に作用するように使う。ソーシャルメディアからキャッシュを生む。

この2通りです。

「1」の場合はもう何をしても良いです。バイト先で非常識な行動をとって写真を撮ろうが、オッサンのくせに毎日自撮り画像をUPしようが、毎朝ぽえむを書き記そうが、やりたいことをやればいいです。気持ち悪がられようが、炎上とかして住所をつきとめられようが、他の人に迷惑かからなければ全然OKです。

「2」の場合はある程度各SNSの空気というか、ルールというか、そういうものを知って運用する必要があります。イケてる写真がズラっと並ぶインスタのフィードに、バリバリの出会い系アプリの広告とか流すとユーザーはドン引きします。Facebookページに1日10も20も投稿すると、どんどんファンが減ります。効果検証も必要です。

当然、「自分の売ってる新築マンションのトイレ、こっそり使ったったわー!」とか、モラルに反することは絶対に書いたらだめです。そもそもトイレ使うなってハナシですが。

広告・IT業界にいると見えなくなりがちなのですが、一般のユーザーはほとんどが「1」です。純粋に、自分が楽しむためにソーシャルメディアを使ってます。趣味でやってるアカウントからお金を生もうなどとは考えていません。

 

影響力を持つまでの過程

ソーシャルメディアの運用用途が上記「2」の「キャッシュを生む」に至るには2つの経路があります。

A.そのSNSアカウントを解説した当初からキャッシュを生むことを目的にしていたパターン

B.最初はプライベートで楽しくSNSを運用していたが、いつのまにか人気アカウントとなりキャッシュを生むようになったパターン

です。エセナ・オニールさんの場合、モデルさんなら名前があるはずだとWikipediaで調べてみたのですがヒットしませんでした。おそらく最初は著名なモデルさんではなかったのでしょう。

ですが他の情報を調べていると、ソーシャルメディアで影響力を持つことを目指していてたともあります。アカウントを開設し、どんな投稿をすれば反応が取れるのか、何をすればフォロワーが増えるのかを検証しながらコツコツとアカウントを育て、企業からの投稿依頼がもらえるまでになったのでしょう。

オニールさんは純粋にプライベートでの交流を目的としていたわけではありませんが、最初は無名だったことを考慮すると上記「B」に近い状態ですね。

 

プライベートアカウントと商用アカウントのギャップ

自分の運営しているソーシャルメディアアカウントが、商用でないアカウントから商用アカウントに役割が変わるとき、ほとんどのアカウント運営者はギャップを感じるはずです。

今までは自分がやりたいようになんでも好きに投稿できたものが、依頼者の要望により表現が自由にできないケースなどが発生します。また、依頼者との関わりの中でそれまでは大好きだった商品が「スポンサーの同業他社製品だから」ということで投稿できなくなったりもします。

依頼する企業の立場から見ると、対価を支払い自社の情報を掲載してもらうということは広告そのものです。投稿する内容にスポンサー企業から一定の意思が介入してくることは当然です。

 

また、無名のユーザーは認知度が上がるにつれて一定数の批判や誹謗中傷が発生します。程度によっては炎上という事態に至ることもあります。特に初めて自分が批判の対象となったことを知ったとき、もうかなりヘコみます。投稿するのが怖くなったりします。

これ、ほんとは「批判されてナンボ」です。「◯◯さんすごい!」「いつも役に立つ情報をありがとうございます!」などの好意的な反応しか無い場合は、一部の濃いファンにしか情報が到達していません。

「そんなこと誰でも知ってるよ」「いつもUPしてるドヤ顔ウザいんですけど」など、悪い反応が見えるようになったときこそ喜ぶべきです。自分の発信した情報が、ファンだけでなくその周辺の本来自分に興味が無い人にまで届いているという証拠です。影響力が大きくなればなるほど批判するユーザーの数も大きくなるということです。

 

当初は無名だった人が影響力を持ってSNSでキャッシュを生むようになったとき、この段階を乗り越えられるかどうかがひとつのポイントです。

キャッシュを生むということは、シゴトです。どんなに好きなものでもシゴトになると他人が関わってきます。他人が関わってくると自分の思いどおりにできないこともあります。ほんとうにやりたいようにやりたいことをしたいなら、それでもキャッシュを生めるよう、さらに強力な影響力を持つ必要があります。

多くの人に自分が知られると、必ず反対意見が出てきます。反対意見ならまだいいです。理由なく「なんかあんたキライ」という人もでてきます。そして自分を攻撃してきます。

 

言いたいのは

ソーシャルメディアを使って自分のビジネスに役立てたいとか、ソーシャルメディアそのもので自分を売り込みたいなら、シゴトとしてソーシャルメディアを使うことに腹をくくりなさいということです。

自分の思うことを自由に表現したい、自分のことを良く思わない人からの攻撃を受けたくない。でもキャッシュはほしい。これはムリです。

キャッシュがほしいなら、ある程度の表現の不自由さを受け入れ、批判を交わすメンタルを持っておくことです。奔放に表現し誰からも文句を言われたくないのなら、企業から「あなたのアカウントでウチの商品を紹介してくれませんか?」と言われても、キッパリと断りましょう。

 

そういう意味では、エセナ・オニールさんのジャッジは正解かもしれませんね。「カネをもらうために思ってもいないことを発信するのはもうたくさん」ってことですから。

オニールさんが「完全にエゴ」と言い切っている、いいねの数とかフォロワーの数とかPV数って、ビジネスにつなげるには必要なもの(もちろんそれだけでは無いのですがベースとして)です。彼女はそこまで腹をくくれてなかった。それだけのことです。

 

もし自分のやってるソーシャルメディアのアカウントが突然影響力を持ったら?そして企業からオファーがあったら?ビジネスアカウントとして振り切るだけの割り切りができるのかどうかを基準に、受けるか受けないかを決めればいいですよ。どっちつかずがいちばん不幸です。オファーする企業にとっても、自分にとっても。

 

田村でした。

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