営業がSNSを使う

セールスにSNSを使おうと始めた人がやってしまうイヤがられる行動とは


自分はSNSを営業でゴリゴリ使ってまして、そのノウハウを踏まえながらいろんなところで「営業職の人は会社が許す限りSNSで情報発信しましょう」と伝えています。

そうすると中には早速TwitterやLinkedInでビジネス用のアカウントをつくって運用を始めてくれる方もいらっしゃいます。

お伝えしたことにすぐ取り組んでいただけることほど、コンサルタントとして嬉しいことはありません。

ただ、いままでお仕事でSNSを活用した経験があまり無い方は「それやっちゃうと逆効果なんだけどなー」という振る舞いをしてしまうケースもあります。
 
 
代表的なものを3つほど書いておきますね。
 
 
1.つながったらすぐにDMで売り込み

ツイッターでフォローしたりLinkedInやFacebookでつながったらすぐにDMをいただくことがあります。

「どこどこでお会いした○○です。こちらでもよろしくおねがいします!」的な内容がほとんどで、受信した側も気持ちいいものです。

ただ、そのあとに「私は○○という企業で○○という商品を扱っており、多くの方にご利用いただきたいと思っています。詳細をお知りになりたい場合はこちらをご覧ください→URL」

あ、だいじょうぶ。いま別に詳細はお知りになりたくありませーん。というかこの方と絡むとすぐなんか売られるんですねー。フォロー外そー。

となります。
 
 
2.他の人の投稿にコメントでマウンティング

たとえばあなたが「最近Twitterの利用価値が見直されている。改めて企業も腰を入れて取り組んだ方がいいのでは」という投稿をしたとしましょう。

その投稿のコメント欄に私が「そんなことはかなり以前から知られていることです。実際に、既に日本では○社が、世界でも○社がTwitterの公式アカウントを運用しています。まだTwitterをやっていない企業があるとは信じられません。」とか書いたら、どう思います?

この類のコメントを自分の投稿に書きこまれた経験は私も何度もあります。やるのはだいたいSNSを始めて間もないそこそこ社会的地位がある方です。自分はその分野に精通していることを反射的に言いたくなるのでしょう。

こういうコメントを見て「なるほどー、専門家から見たらそうなのかー。」などと思われることはありません。ひとこと「うっざっ」以上です。
 
 
3.他の人の投稿のコメント欄に自分のSNSやサイトのリンクを貼る

コメント欄に「それに似た機能を持つ商品をウチでも扱ってます!→リンク」「その近くで、私も〇〇のカンファレンスで招待してもらいました!これです!→リンク」

こういうコメントを見て「あ、便利そう!見てみよう!」などと、投稿者やそれを見ている投稿者の友達は思いません。

「あんたに聞いてない」「人の投稿から自分のサイトに誘導しようとしてるさいあくー」です。もはやスパムです。
 
 
営業という生き物は、常に周囲を見渡しながら、チャンスがあればそれをキッカケにして、いかに自社のビジネスにつなげられるのかを考えています。

そういう意味ではSNSのフィードに流れてくる多くのユーザーの投稿は、見方によってはキッカケの宝庫です。

ただ、一つ覚えておいていただきたい。

あなたがつながっている方によるSNSの投稿は「あなたにセールスをされるために行っているものではない」「あなたに教えを乞うために書き込んでいるものではない」という点です。
 
 
特に注意していただきたいのはコメント欄です。売りたい気持ちは、私も営業です、重々承知しています。

ただ、コメント欄での不快な振る舞いは、投稿した人だけでなく投稿者と既につながっている人にも同様の悪感情を与えます。

本人は他人のスレッドで専門知識を披露して悦に浸っているのでしょう。しかしこれからSNSを使って営業に活用しようと思っているあなたにとって、投稿者やそのコメントを見た他のユーザーが抱く感情を考えると、「2」や「3」のような振る舞いをすることによるメリットはひとつもありません。
 
 
1や3はまあ論外です。ぜったいにやめましょう。2の場合、ご本人は気づいていないこともあります。書き込む前に「マウンティングコメントになっていないか」を、もういちどよく考えてみてください。
 
 
SNSでの振る舞いがリアルな評判にも影響し、売上が落ちるという逆効果にならないためにも。
 
 
 
 

プロフィール・実績・掲載メディア(雑誌・新聞)・お問い合わせ