今回の選挙でソーシャルメディアはどのように使われているのか


ソーシャルメディアとインターネットと選挙 事例

 

師走の街を賑やかな自動車が走り回る今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。自民党総裁やら大阪市長やらがFacebook・Twitterで話題を振りまいております。

さてさて、実際のところ、ネットとSNSと選挙の関係はどんなもんなんでしょうか。

 

・オバマ

アメリカではご存じオバマ大統領が、先日の大統領選挙でソーシャルメディアを使って鮮やかに勝利したことは、あなたの記憶にも新しいでしょう。「four more years」です。

ソーシャルメディア利用、絶妙だったオバマ大統領

衆議院解散 ソーシャル選挙は日本に上陸するのか?

 

・日本でも実はネット選挙は解禁されていた??

ご存じのとおり、日本ではインターネットそのものが公職選挙法選挙期間中により、選挙期間中にインターネットを利用して情報を発信することは違法行為とされる可能性があります。そこで候補者は選挙期間中及び選挙後に当落選に関する有権者へのあいさつ表明に関してウェブサイト更新や電子メール配信を自粛することが一般的になっています。

しかし、この「違法行為とされる可能性が高い」というのがミソで、果敢にこのラインに挑んだ候補者も以前の選挙では存在したのです。

2007年参議院選挙 東京無所属の神田敏晶氏はポッドキャストのファイル名だけを表示。この行為を東京都選挙管理委員会は黙認したようです。

2008年阿久根市長選で立候補した竹原信一氏は公示日からブログを更新。対立候補を批判する文書を掲載しました。選挙管理委員会はブログの更新と削除を指導したものの、竹原氏は拒否。結局選挙最終日まで更新し続け結局当選しました。

2011年福岡市議選 本山貴春氏はUSTREAM・Twitter・Youtube・ブログ・メルマガを毎日更新。福岡県警からの削除指導にも従いませんでした。最終的には起訴猶予、つまり「お咎めなし」でした。

※参照 Wikipedia

これは事実上、選挙でのネット活用が解禁となっていると言えるのではないでしょうか。今やスマホやタブレットであらゆる情報を得ることができる時代です。選挙だけ「ネットはだめ!」っていうのも、なんか不自然な気がします。

いずれにせよ明確な規定が無いのが一番の問題。ダメならダメ。OKならOK。と、早くハッキリしてあげてください。

ちなみに、丸山弁護士の見解はこうです。
>>SNSなどを通じた投票依頼や支持する候補者の表明は公選法に違反するのか

 

・2012年衆議院選挙と各ソーシャルメディア

Twitter

「イベントページ」という新機能を使って選挙関連のつぶやきが集約されています。ツイッターはもっとも人間の本音が出るメディアだと、私は考えています。いま、ひとは選挙についてどう思っているのか。いまあなたのしらないところで今回の選挙がどう動いているのか。これを見ておくと重要な情報をゲットできそうです。

Twitterに総選挙イベントページ開設、選挙関連のつぶやき集約

LINE

LINEでは公式アカウント「LINEみんなの総選挙」で開票速報を配信します。見に行かなくても教えてくれる、今や超強力プッシュメディアであるLINEからの最新情報は、結果が気になるあなたには最適かも。

LINE、公式アカウントで12月16日総選挙の開票速報を配信

ブログ

ブロガーが書いたブログ記事を分析し、今回の衆議院選挙の争点を分析したこんなデータもあります。
ソーシャルデータに見る衆院選の争点とは

Facebook

フジニュースネットワーク(FNN)では、選挙期間中Facebookアプリを使って意識調査を実施しています。
FNN Facebookページから利用できます。

Yahoo

選挙特設ページを開設。ここで面白いのは「マニフェストマッチ」です。特に政党が乱立し「どこに入れていいのかわからん!!!」というあなたにおすすめです。

あなたが支持する政策を選択し、結果どの政党に投票するべきかを表示してくれる機能です。軽い気持ちで(笑)やってみましょう。

それより、Yahoo選挙に載っているマニフェスト一覧、キャプチャ取っておいたほうがいいかもですね。。。

Yahoo選挙2012

しかし、前回の選挙ではよく聞いた「マニフェスト」という単語。今回はあえて使っていない政党もありますね。まあ、これだけアレやと言葉のイメージ自体もアレなわけで。。

Google

グーグルではオンラインミーティングなどを行う「Google 選ぼう2012」を開設しています。候補者とオンラインで直接対話できるオンラインミーティングは12月14日さて、このブログ記事はそれまでに完成するか(苦笑)

Google選ぼう2012

 

まあ、いろいろありますが、日本でも堂々と「ソーシャル選挙」ができるようになった状況を見てみたいものです。

毅然と有権者にコメント対応し、株を上げる候補者・質問に対しのらりくらりと回答しない典型的な政治家的やりとりを繰り返し、支持を下げる候補者・コメントにまったく対応せずソーシャルを使っている意味が全くない候補者・など、いろいろ見られそうで今から楽しみなのです。はい。

 

あ、選挙は行きましょうね。政治に文句を言うなら選挙に行ってから。

 

たむらでした。

 

管理人プロフィール

【著書】はじめてのソーシャルメディア入門(Amazon)

 

 

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