安倍総理のソーシャルメディア活用に見る 公的機関・政治家の効果的な情報発信とは
安倍首相・首相官邸のFacebook・LINE活用に見る、代議士・公的機関にもソーシャルメディアリテラシーが必要な理由
安倍晋三総理大臣に代わってから突然、政府・あるいは総理自身のソーシャルメディア活用が活発になっていますね。
媒体ごとにその「使いっぷり」を見ていこうと思うのですが、安倍首相のTwitterはイマイチ使いこなしているようには見えないので省略します(苦笑)
手始めに、安倍総理個人のFacebookアカウントを公開。続いて、首相官邸Facebookページが公開されました。
イチ政治家レベルでは橋下市長や片山さつき衆議院議員がTwitterをやってるのは、結構知られていますが、総理大臣がこれだけ大々的にソーシャルメディアを運営するのは初めてですね。
総理の個人アカウントや首相官邸Facebookページで公開されている投稿では、報道では見られない安倍総理の姿や、首相本人の言葉が添えられた活動報告など、日々見る人に興味を持たせるコンテンツが並んでいます。
しかしまあ、一国の首相がFacebookのアカウントを開設したら、多くの読者が集まるのは当たり前。今回僕がおもろいなぁ、と見ているのはこういうところです。↓
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「痛い」コメントをそのままにしています。意図的なのか、まだ手が付けられていないのかはわかりませんが。
これが「意図的」なら、首相本人もしくは運営担当の方はよくソーシャルメディアというものを理解しています。
歯の浮くような絶賛コメントばかりが並び、マイナスコメントは削除する。そんなことをしてもユーザーにはバレバレです。ソーシャルメディアという、いわばネット上の公の場で不自然な工作をしても、ネットに長けているユーザーにはすぐにわかります。
公の場である限り、1つの事象に対して「良い思いを抱くひとばかり」という状況はあり得ないのです。
政治家や公的機関に限りません。企業でソーシャルメディアを活用する場合でも同じです。「いいコメント」をもらってお礼を言うのは当たり前です。見せ場は「良くない反応」があった時にどう振る舞うかです。
ヤなコメントを片っ端から削除するようなら、そういうコメントが入るのが嫌なら、そもそもFacebookなんかやらない方がいいです。ソーシャルメディアというのはそういうものなのです。自社サイトの掲示板で、完全に情報統制しながらやればいいのです。
そういう意味では安倍総理、あるいは首相官邸のFacebookは「やるなぁ。。」って感じなのです。
って、ある日突然、反発コメントが全部削除されてたら笑いますが。。
・LINE
前政権時代から運営されていた首相官邸のLINEですが、政権交代後明らかに変わりましたね。
前政権時代、官邸アカウントが開設されたので早速フォローしました。どんな情報が流れてくるのかなぁ、、と待ってると。
ま、まあ。。大事やけど。。。僕の求めてるものでは。。。。
選挙の3日前には
ぬうう、、気をつけまするぅ。。。
そして衆議院選挙で政権交代。年が明けると首相官邸LINEアカウントからはこんな投稿が来るようになりました。
まさに「別人」
1月14日成人の日。新成人とはこんなコミュニケーションを。
Facebookよりも若い年代が利用しているLINEで新成人に向けてのメッセージを発信。受信すればスマートフォンが「コロン」と鳴るLINEで、ユーザーに返信してもらうことによってコミュニケーションを図る。
各ソーシャルメディアの特徴を熟知し、媒体に合わせて内容を精査し、うまく運営できていると言えるのではないでしょうか。
著名人アカウントや各種公的機関のソーシャルメディアご担当さんたちは参考にするといいでしょう。国にできて地方自治体や企業にできないわけがありません。
さて、ソーシャルメディアを使いこなす政府と総理。これからの日本はいかに。
たむらでした。
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