Fコマースという言葉を最近聞かなくなった理由


Fコマースってどうよ!?

 

ちょうど1年ぐらい前でしょうか、「Fコマース」っていうワードをよく見かけました。今やその言葉の存在すら忘れている方も多いかもですが。

ということでおさらい。Fコマースとは。

Fコマースとは、SNS最大手「Facebook」上で行われる電子商取引(eコマース)、または、Facebookを活用した販売促進活動のことである。

Weblio辞書 Fコマース より

 

そこで。Googleで「Fコマースとは」と入力してみました。上位に表示されるサイトのコンテンツ作成日は2011年の半ばから2012年の冒頭ぐらいまで。それ以降めっきりインターネット上から「Fコマース」というワードが消えてしまっているのです。

 

あるひとつのワードが使われなくなる理由は、大きく2つあります。

・その言葉が浸透して当たりまえになり、わざわざそのワードを使わなくてもわかるぐらい浸透している時

・もう役に立たないので誰も使わなくなった時

例)フロッピーディスク、洗濯板(苦笑)

「Fコマース」は前者・後者どちらでしょうか。。。。

 

今回のケース、僕は後者であると考えています。つまり、世間から「Fコマースは役に立たない」という判断がなされているのです。

あえてそう判断をしたかどうかは人それぞれでしょうが、やってみてあんまり効果が出なかったのでどんどん撤退し、新たに参入する人もいない、というのが実状でしょう。

 

何度も言っていますが、Facebookをはじめとしたソーシャルメディアという場は「モノを売る場」ではないのです。つまり「F」と「コマース」が一緒になることなど根本的にあり得ないのです。

なので本質を知らずに「Fコマース」という言葉に踊らされ、「Facebookをやったら売れるんだ!!」とお金をかけていろいろやっちゃった企業さんは、今はほとんどFacebookから撤退されているようです。

一方、Facebookページを通じてこつこつとファンとのコミュニケーションを図り、関係を構築してきた企業さんは、逆にじわじわと「売上」にも繋がってきています。

 

Facebookページから売上が生まれる流れは下記のとおり。これ以外はありません。

1.自分の商品やサービスに興味を持っているファンを増やす

2.ファンとのコミュニケーションを取る

3.ファンから常時チェックされるFacebookページとなる

4.販売ページへのリンクをクリックさせる力を持つFacebookページとなる

これがほんとうの「Fコマース」です。

「4」まで来たらやっと売れるようになります。「1」も大事ですね。ただ数を集めるのではなく、「興味をもってくれている」または「興味を持つであろう」ひとたちに来てもらうことが重要です。

 

んなクソめんどくせぇ!!とお考えのあなた。残念ですが、ソーシャルメディアには向きません。FacebookやらTwitterに手を出すのはやめておいたほうがいいです。

ソーシャルメディアにかける費用や時間を、従来からやってた広告につぎこんでコンバージョンページにアクセスをバンバン送り込めば、その日から成果はついてきます。これはこれで入念なデータ管理が必要ですが。

 

しかし。いま日本には5000万人を超えるソーシャルメディアユーザーがいます。この推移をみていると、まあ当分増えていくでしょう。

Facebookユーザーの伸びが鈍化しているという状況もありますが、そうなればまた次のメディアが必ず現れます。

 

さてさて、あなたの会社のFコマース。どうします?

 

田村でした。

 

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